個人研究

総合: 浅間 一城

総合: 浅間 一城

附属新潟小学校3年目となりました。今年度は,第3・4学年複式学級(中学年3組)を担任します。

総合学習では,探究の過程において,「整理・分析」「まとめ・表現」にまだまだ課題があるとされています。つまり,豊かな体験活動を通して収集した情報や知識を基に,どうやって概念を形成させていくのか,そこに難しさがあるのだと考えます。今年度も,この難しさに真摯に向き合い,研究を進めていきます。

研究の内容や子どもの学習の様子をこのページ上で随時更新していきますので,たくさんのご意見をお待ちしております。

研究キーワード:概念形成 探究課題 探究の過程 自己の生き方 考えるための技法

 

下町がどうなる?じゃなく,どうする?の話をしよう②

2019.09.17

二学期に入り,子どもたちの虹の輪(総合学習)が,いよいよ加速してきました。今回は,オータム研修を来週に控え,「下町がどうなる?じゃなく,どうする?の話をしよう」の実践,第二弾です。

現在,ニコニコカフェのチラシを作成中です。このチラシに載せる「ニコニコカフェの特徴」,ここを子どもが考えていくことが,本単元で目指す子ども(「総合学習を手掛かりに②」を参照ください)に迫るための重要なポイントとなりそうです。そのために,教師は何を働きかけるのか,その結果子どもはどうなったのか。次回の実践紹介第三弾では,そこを中心に紹介できればと思います。

総合学習を手掛かりに②

2019.09.09

以前,総合学習の単元計画作成のポイントとして,資質・能力レベルでの教科等横断について紹介しました。夏休み中に見直した単元計画を再度アップするにあたり,今回は別の視点から単元計画作成のポイントについて説明します。今回のポイントは・・・

単元終末の具体的な子どもの姿を想定すると共に,そこに至るまでの子どもの姿を小単元レベルで段階的に想定し計画に位置付ける

です。まずは,下の単元計画をご覧ください。

赤の二重線で囲まれた部分が,本単元で育成する資質・能力に基づいた,ゴールの具体的な子どもの姿です。そして,ここに至るまでの子どもの姿を小単元レベルで段階的に想定していきます。それが,黄色の線で囲まれた部分です(こちらも当然,小単元で育成する資質・能力に基づいています)。

総合学習の単元は,大単元ともなれば70時間というどの教科等の単元よりも長いものです。当然,子どもが,教師が描いた道筋を辿らない場合も出てきます。
そうすると教師は,自分が描いた道筋に子どもを引き戻そうと不自然な手立てを打ちます。子どもが意欲を減退させていく一因です。もしくは,教師が進むべき方向を見失ってしまいます。這い回る総合の始まりです。

山にいくつもの登山道があったりルートが存在したりしているように,本来,総合学習の単元において,教師が描く道筋が唯一絶対ではないはずです。大切なことは,子どもが,確実にゴールとする姿に近付いているかどうかということです。

前述したような困った状況に陥らないために,単元終末の子どもの姿から逆算して,段階的に子どもの姿を想定し小単元毎に位置付けるのです。段階的に想定した子どもの姿さえ見失わなければ,想定していた道筋と異なっても,多少遠回りをしても,そこを通過できるように計画を修正していけばよいのです。

しかし,そうは言っても,道筋において絶対に外せない学習活動はあります。例えば,小単元内で,子どもが概念を形成する学習場面などです。そのあたりについては,次の回で紹介させていただきます。

下町がどうなる?じゃなく,どうする?の話しをしよう①

2019.09.05

指定研究授業に関わっての,実践を紹介します。今年度,研究実践のキーワードは,「社会という協働的な営みの場における物事の意味」と「子どもが自ら描く学習の方向性」です。今回は,その第一弾です。

総合学習を手掛かりに

2019.08.06

 新学習指導要領の全面実施が,来年度に迫っています。今,各学校では来年度からの新学習指導要領の全面実施に向けて,教育課程の編成が進められています。総則では教育課程の編成にあたり「各学校においては,国として統一性を保つために必要な限度で定められた基準に従いながら,創意工夫を加えて,児童や学校,地域の実態に即した教育課程を責任をもって編成,実施することが必要である」と述べています。各学校には,学習指導要領に示されている内容を確実に指導すると共に,学校独自の特色ある教育課程が求められているのです。

 この学校独自の特色ある教育課程を考える際に大きな役割を果たすのが,総合的な学習の時間(以下,総合学習)です。その理由は,総合学習の特質からきています。各学校において定める総合学習の目標は,各学校における教育目標と直接的につながっています。また,総合学習は,各教科等で身に付けた資質・能力を活用・発揮して取り組む学習です。さらに,学習内容に地域の特色を反映させたり,協働的他者として地域人材を活用したりします。このようなことから,総合学習を丁寧に考えていくことが,学校独自の特色ある教育課程を考えることに大きな役割を果たすと考えるのです。

 今回は,今年度,私が実践する総合学習の単元計画をアップしました。この単元計画を作成するにあたり留意したことが,各教科等の資質・能力,具体的には思考力・判断力・表現力レベルでの横断関係です。各教科等で育成された思考力・判断力・表現力を,総合学習の文脈で発揮させ,より一層強化を図っていくことを念頭に置き作成しました。そのため,単元配列の見直しも行いました。総合学習の単元計画を作成すると共に,当該学年の年間指導計画も見直しているのです。これは,学校独自の特色ある教育課程を編成する一つの具体的な視点になると思っています。

 ぜひ,総合学習を教育課程編成の手掛かりとしてみてはいかがでしょうか。

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