個人研究

養護教諭: 長谷川 由紀

養護教諭: 長谷川 由紀

養護教諭の長谷川 由紀です。

「今」も「未来」も元気でいられるように・・・

子どもが,生涯にわたって健康を保持増進,回復していけるようにするためには,どのような資質・能力を育成していけばよいのでしょう。どんな保健教育が必要なのでしょう。

社会の変化に伴い,学校保健そして養護教諭に求められる役割も変化します。
生活習慣病予防,心の健康,ネット依存,薬物乱用防止,がん教育などなど,トピックは年々変化しています。
今年度も保健教育について考えていきます。

当校に赴任して5年目になりました。子どもが「おもしろい!」と思えるような保健教育を考えていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

hasegawa@fusho.ngt.niigata-u.ac.jp

5学年保健領域 「もしかしたら」が身を守る-けがの防止-

2019.11.04

 今年度は,5学年保健領域 けがの防止 単元にスポットをあてて,授業実践を進めてきました。変化の激しい社会に生きる子どもが,安全に健康に生きていくためには,適切に危険を予測し回避するための資質・能力を身に付けることが欠かせません。私は,この危険予測の力を重要視しています。

 1学期に高学年3組で実践を行い,その子どもの姿を分析することで新たな切り口から授業を行いました。9月のオータム研修会では5年1組の子どもたちと,10月の校内の研究授業では5年2組の子どもたちと学びました。とても活発で,素直に思考するすてきな子どもたちです。

 この授業実践については,2月の初等教育研究会でお配りする,紀要に掲載します。足下のわるい時期ですが,ぜひ多くの皆様とお会いできることを楽しみにしています。

けがの手当~手当のポイントを基に考える~

2019.09.11

5年生体育科保健領域「けがの防止」単元の,けがの手当の学習です。

 子どもは,これまでの経験から「すり傷にはばんそうこう」「鼻血がでたらティッシュでふく」など,簡単な手当の仕方を知っています。

しかし,砂だらけの傷口にばんそうこうを貼っていたり,ティッシュをただ詰めているだけだったりと,不充分な手当をしている子どもはいませんか。手当の仕方を知っていても,その手当のポイント(仕組みと仕方)が分かっていなければ適切な手当はできません。

 新学習指導要領では,傷の手当てが「技能」として位置づけられました。養護教諭の専門性を生かした説明と手当の実技を行う場を設定することで,傷の手当ての知識・技能の習得を目指しました。

実技では,特に「洗って清潔にする」ことを,知識理解だけでなく,子どもに実感させたいと思い「すり傷手袋」なる教材を作成しました。実際にすり傷のモデルを洗浄して清潔にするという実技をしました。

子どもは「なるほど~」と説明に納得し頷いていたり,「えーそんなに洗うの?!」と,これまでの経験と比べて驚きながら傷の手当ての実技をしていました。

授業後のシェアリングタイムでは,様々なご意見をいただきました。その中で,「技能として新設されたのに,その習得をどのように見とるのか」と評価についてご意見をいただきました。評価するためにタブレット端末で動画として記録する案も考えましたが,そうすると活動の時間が短くなり,本時では取り入れませんでした。手当の「技能」をどう評価するのか,今後も検討していきます。

※本実践は平成30年度初等教育研究会で発表しました。ホームページのリニューアルに伴い,再掲載いたします。

PowerPoint教材はこちらからダウンロードをしてください。 https://1drv.ms/p/s!AhoWC7D1G4r_gx0bdhXJn9hgBioB

シェアリングタイム資料の中に,「すり傷手袋」の作り方と前時の指導案も掲載してあります。

学活・保健に関する指導「たましいで手洗い」手洗い指導

2019.08.29

子どもは,病気を防ぐために手洗いをしなければならないことを知っています。しかし,手洗いを必要性を実感し,習慣化している子どもは意外と少ないのではないでしょうか。そこで,手洗い指導用の蛍光ローションとブラックライトを使って手からばい菌が拡がることを可視化し,手洗いの必要性を実感させ,意欲を高めるための授業を構想しました。

 本実践は学活として行いましたが,今後,3学年体育科保健領域「からだの清潔」の学習や,感染症流行期の保健教育に応用していけたら思っています。

※本実践は2018年度下越新採用研修において公開をした実践です。ホームページがリニューアルされましたので再掲載します。

5学年体育科保健領域「交通事故を防ごう-けがの防止-」

2019.08.22

高学年3組の子どもたちと交通事故の防止について学習しました。日々,子どもの傷病場面に直面している養護教諭として,子どもが危険を未然に防止するための資質・能力を育てたいと願っています。その状況で起こりうる危険を察知して,危険を防いだり,回避したりする力は,子どもの“今”と“未来”の健康を支えます。しかし,危険そのものの経験や知識が少ない子どもは,多様に危険を予測することができません。そこで,子どもが知らない危険に関する知識を提示し,その危険がなぜ発生したと思うか,状況を推測させる授業を行いました。

 その結果,当初は「(写真に写っている)電柱にぶつかる」などと危険を予測していた子どもが,「お店の角から(写真に写っていない)車が出てくるかもしれない」「お店の看板にぶつかるかもしれない」などと,可視化されていない状況から危険を予測したり,新たな危険を予測したりすることができました。

 子どもの“今”と“未来”の健康を支える保健教育について,今後も検討していきます。

 9月27日のオータム研修会でも本単元の学習を公開します。ぜひ,ご参加ください。

防ごう,歯肉炎!~歯みがき指導~

2019.06.13

先日,高学年3組の子どもと歯肉炎予防について学習しました(学活・保健に関する指導)。思春期の子どもが羞恥心を感じやすい歯垢の染め出しをあえて行わずに指導をしました。子どもは,自分の口腔の写真をじっくり観察し,「歯肉炎になっているかも」「歯肉が腫れているかも」と,歯肉炎を自分事にして考えていました。終末の振り返りでは,「歯肉炎になるのは嫌だからきちんと歯みがきをしたいと思った」「写真を見たら,歯肉が丸くなっていたのでしっかりと歯みがきをして予防したい」「今日の夜から毎食後に歯みがきをしたい。具体的に優しく小刻みに歯ブラシを動かすことを意識してみがきたい。普段は少し強くみがきすぎている気がしたから」などと,歯肉炎予防への意欲の高まりが分かる記述が寄せられました。生涯を共にする歯をこれからも大切にしていってほしいものです。

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