個人研究

図画工作科: 尾形 美穂

図画工作科: 尾形 美穂

尾形 美穂(おがた みほ)と申します。

附属小学校4年目です。
今年度は,1年2組の担任になりました。
研究教科を図画工作科に改め心機一転がんばります!!

子どもが,表す過程を楽しみ,つくりだす喜びを感じ,図画工作科の授業が大好きになる子どもを目指します。

研究授業は,もちろん,普段のプチ実践も更新していきたいと思います。

お気軽に,ご意見ご感想をお寄せください。

お待ちしています。

mail : ogata@fusho.ngt.niigata-u.ac.jp

附属アートミュージアム③ ~異学年グループ造形活動~

2019.12.04

☆みんなでえがこう!!「なかよしの木 ~IN 附属の森~」☆

 当校では,「附属アートミュージアム」という図画工作の平面作品と立体作品を展示したり,異学年でのグループで造形活動をしたりする学校行事があります。

 異学年での造形活動についてご紹介します。1年生から6年生まで,12~13名ぐらいで構成されたなかよし班というグループで附属アートミュージアム当日に造形活動を行います。子どもは,みんなでつくる楽しさや協力してつくる素晴らしさを学ぶことができます。そして,この造形活動で協働性を育んでいます。  

 今年度のテーマは,「なかよしの木 ~IN 附属の森~」です。なかよし班のメンバーで遊んだり,楽しいことをしたり「あったらいいなこんな木」をみんなで考えながら,縦2m,横90cmのタイベック紙という建材の壁紙に表現しました。

 製作の様子を簡単にご紹介します。

 事前に児童朝会で,テーマや実行委員による参考作品を披露します。また,担当の私から,製作のコツや注意点などの説明もします。そして,当日までに,自分たちの木のテーマについて班で話し合ったり,木の枝や幹を描いたりしておきます。

 本番では,下の写真にあるように限られた材料で,造形活動を行いました。これらの材料は,どの学年でも扱いやすい材料や道具です。子どもは,限られた材料の中でテーマに合わせて,助け合ったり,教え合ったりしながら,様々な工夫をすることができました。

 実際の製作の様子と各班の作品の一部を写真でご紹介します。

自分の顔写真を貼って,自分のことは,自分で自由に描きます。
これは,木のどこに自分を配置するか決めているところです。


材料を使って,テーマに合った木の葉などをつくっているところです。

 各班の「なかよしの木」36本が展示されると下の写真のように森ができました。

 どの班の木も個性豊か,楽しい木が集まり,素敵な森が完成しました。

 簡単ですが,ご紹介させていただきました。グループの造形活動の実践に興味・関心がある方は,尾形までぜひ,ご連絡ください。

附属アートミュージアム② ~1年生平面作品~

2019.12.04

☆イメージを膨らませて「いっしょにおよごう! Sea パラダイス」 -“にじうお”となかまたち- ☆

 当校では,「附属アートミュージアム」という図画工作の平面作品と立体作品を展示したり,異学年でのグループで造形活動をしたりする学校行事があります。

 平面作品は,物語「にじいろのさかな」を絵に表すことと身近なものを使って形を写す活動を組み合わせた題材です。

 題材を組み合わせることで,経験上の形や色の固定概念にとらわれずに,自分のイメージの具現化を目指し,子どもが資質・能力を発揮することをねらいました。

※ 指導計画(PDF)を掲載していますのでそちらをご覧ください。

どんな「にじうお」にしようかな…

 国語の本に親しむ学習で「にじいろのさかな」について,場面の様子,登場人物の行動や気持ちを捉える学習をしました。

 そして,「にじいろのさかな」のお話の素敵な場面を附属アートミュージアムで絵にして伝えようと題材を学習する目的と題材のテーマを共有しました。さらに,お話の素敵な場面を選択し,絵で伝えたい自分なりのイメージをもつことができました。「にじうお」が,みんなにウロコを分け,みんなと仲良くなった場面を子どもは選択しました。そして「にじうお」をネームペンとオイルパステルで描きました。


物語の海の世界を…

 「海の世界」を描くのに幅90cm,長さ10mの白画用紙を3本提示しました。この広さの白画用紙を提示したのは,自分のつくった「にじうお」になりきって海を泳がせ活動をするためです。なりきって動作化することで,「にじうお」の姿だけだったイメージを気持ちや場面の様子にまでイメージを膨らまさせ,伝えたいお話の場面と自分のイメージとを関連付けての発想・構想を促すことができると考えたからです。
 子どもは,自分のつくった「にじうお」になりきって紙面上で,「にじうお」と一緒に泳いでいました。そして,友だちと「にじうお」が住む海の世界について会話しながら,海の世界のイメージを膨らませていました。

 膨らんだ「海の世界」のイメージをカードに書き,学級で共有しました。

子どものイメージカードです

 いよいよ物語「にじいろのさかな」の「海の世界」を身近なものを使って形を写して表現する活動に入りました。 

  提示した絵の具の色は,イメージカードに書いたことを学級で共有したときの子どもの発言した色にしました。身近なものは,子どもが知っている道具であり,どんな風に使うか予測でき,工夫できるものを提示しました。

 子どもは,広い画面に様々な色で身近なものの使い方を工夫しながら,「海の世界」を表現していきました。 


 広い海の世界ができたあと,伝えたい素敵な場面を完成させるために,気に入ったところを選ぶことにしました。四つ切りの枠を一人一人の子どもに渡しました。

 子どもは,自分の「にじうお」を画面において,自分の描いたところで気に入ったところを選びました。

「にじうお」の友だちは…

 選んだところを切り取って,自分でつくった「にじうお」を貼りました。貼ったところで子どもは「友だちをかいてもいいですか」と言いました。そのような子どもに,友だちと仲良くなった様子を伝えるための製作活動を促しました。イメージカードに書いていたタコやカメ,クラゲ,いろいろな魚たちなど海の生きものをオイルパステルで描いて仕上げました。下の写真は,子ども達の作品の一部です。

 広い白い画面で,体全体を動かし「にじうお」になりきることで,子どもは「にじうお」の住む「海の世界」のイメージをどんどん膨らませていきました。主人公の「にじうお」づくりの製作活動,「にじうお」の住む「海の世界」の製作活動,「にじうお」と「海の世界」とを合わせての製作活動と3段階の展開に構想しました。段階を経るごとに子どもは発想・構想を更新させて製作していきました。

 附属アートミュージアムでは,物語「にじうおのさかな」の素敵な場面が伝わる絵を展示することができました。

 この実践は,研究実践としてその詳細を今年度の研究紀要に掲載します。

研究を積み重ね,目指す子どもの姿を更新しました。

 イメージを膨らませながら表し方を工夫することで,自分の思いを実現する子ども

 ぜひ,このような子どもの姿を見に初等教育研究会にいらしてください。授業と紀要とを併せてご覧ください。たくさんのご意見をいただきたく思います。お待ちしています。

附属アートミュージアム① ~1年生立体作品~

2019.12.04

☆ボックスアート「いっちゃん・あいちゃんドリームハウス」☆

 当校では,「附属アートミュージアム」という図画工作の平面作品と立体作品を展示したり,異学年でのグループで造形活動をしたりする学校行事があります。


  下の写真は,当校の1年生が生活科の学習で飼育しているモルモットの左「いっちゃん」と右「あいちゃん」です。

 1年生の立体作品は,生活科の生きもの学習で飼育している大好きなモルモットと住むお家をお菓子の箱とデザイン造形紙でつくりました。子どもは,生活科の学習でモルモットの「いっちゃん」と「あいちゃん」をよく観察し,それぞれのモルモットの性格や餌の好みなどを熟知していました。

 大切に飼育してきた「いっちゃん」と「あいちゃん」のことを考えて,一緒に住むお家をつくることにしましたが…

 子どもの中では,目の前のモルモットの「いっちゃん」と「あいちゃん」と「箱」と「お家づくり」とがつながらず,イメージがもてていない状態でした。ですから当然,何をつくろうかなどといった発想・構想を働かせる状態ではなかったのです。

「いっちゃん」「あいちゃん」をつくろう!!

 まずは,「いっちゃん」と「あいちゃん」をつくらせました。デンプンのりを液状にしたものと新聞紙と習字紙でつくりました。新聞紙を10㎝ぐらいの卵の形に丸めて,マスキングテープで固定しました。液状ののりにたっぷり浸した習字紙を1枚1枚丁寧に貼っていきました。

 少しずつ「いっちゃん」と「あいちゃん」が形になっていくことに,子どもたちは,わくわくしながらつくっていきました。のりが完全に乾いてから,オイルパステルで毛の色を着色したり,デザイン造形紙で耳を付けたりしました。

 かわいい「いっちゃん」と「あいちゃん」の仕上がりに子どもは,大満足。「早くお家もつくりたい!!」と口々に言い出しました。「いっちゃん」と「あいちゃん」と「箱」と「お家づくり」がつながった瞬間です。下の写真は,子どもがつくった「いっちゃん」と「あいちゃん」です。

こんなお家をつくりたい!!

 「いっちゃん」と「あいちゃん」ができたので,いよいよお家づくりです。

 箱の中に(お家に)どんなものをつくりたいか子どもの中では,ほぼ決まっていました。一緒に住むお家ですから,飼育小屋ではありません。でも,どんなふうにつくったらいいのか分かりません。学年の子どもを集めて,子どもがつくりたいと思うものを想定し,実際にいくつかつくって見せることにしました。私がつくって見せている途中で「あっ!?わかった」とつくり方に気が付く子どもたち。「続きをやって見せて」と前に出てやってもらいました。

 こうやって,つくり方に見通しをもった子どもは,箱の中に階段や滑り台,椅子やテーブルなどをデザイン造形紙でつくったり,紙粘土で「いっちゃん」と「あいちゃん」の大好物の食べ物をつくったりしました。下の写真は,子どもがつくった作品です。

 それぞれ楽しい「ドリームハウス」ができました。

 子どもは,モルモットの「いっちゃん」と「あいちゃん」をつくったことで,イメージをもち,子どもにつくりたいという思いをもたせることができました。子ども達は,箱から自分のつくった「いっちゃん」と「あいちゃん」を出しては,また入れるを繰り返しながら,発想・構想を更新して,材料を工夫し,上の写真のようなお家をつくっていきました。

 附属アートミュージアムでは,それぞれの思いがつまった楽しいお家を展示することができました。

ぶどうぷるるん ~7粒のぶどう~

2019.09.16

☆絵の具の混色の学習です☆

 1学期に基本的な絵の具道具の使い方を学習しました。2学期最初の絵の具の学習は,混色の学習をしました。

 子どもは,すでに混色の知識をもっています。白と赤を混ぜると桃色になること,黄色と青を混ぜると緑になること,赤や青を混ぜると紫になることなどです。幼稚園や保育園でもやったという子どももいました。

 量や水によって,色合いや色の濃度が調節できることは,絵の具の特性の一つです。例えば紫です。赤い絵の具を多めに,青い絵の具を少なめにすれば,同じ紫でも赤っぽい紫になります。

 混色の『ちょいむず』の課題を出しました。7つ粒のブドウの絵を提示し「全部違う7種類の紫を塗ってください」という課題を出しました。3粒までは,順調なのですが,ここからがなかなか難しいのです。それでも子どもは,絵の具の量や水の量を調節しながら一生懸命考え,工夫する姿が見られました。

※ 『ちょいむず』の課題とは,できなさそうでできる課題を提示することで子どものチャレンジ意欲を掻き立て,考えたり,工夫したりする力を育成するために設定する課題です。「へびさんにょろにょろ ~粘土~」でも紹介していますので,ご覧ください。

 下掲は,子どもが実際に塗ったブドウ7粒です。

こういった経験を授業で意図的に行うことで,道具や材料の特性を理解し表し方を工夫することができるようになっていきます。


おひさま にこにこ ~くれよんのふしぎ~

2019.09.16

☆オイルパルテル(クレヨン)の学習です☆

 この実践は,指定研究授業の実践です。

 今年度の私の研究において目指す子どもの姿は…

 道具や材料の特性を理解し表し方を工夫し,表現することで思いを実現できる子ども

 と設定しました。

 題材の目的やテーマにおいて,子どもが形や色などの表現における固定概念に捕らわれていたり,道具や材料の様々な使い方や表し方の可能性を知ることがなかったりするままでは,どんなに子どもにイメージをもたせ,発想・構想を促しても,子どもは,表現することで自分の思いを実現することに向けて,充分に資質・能力を発揮できないのではないかと考えました。題材の目的やテーマにおいてイメージをもち,道具や材料の特性を理解し使い方や表し方によって様々な表現ができるということを知った子どもは,自分の思いを基に発想・構想を更新し,多様な表現が実現できるようになると考えました。このことは,学年が上がったときの造形活動において,思考力・判断力・表現力(発想・構想の力)と表し方を工夫する知識・技能(創造的な技能)とを発揮し,表現することで自分の思いの実現を図っていくことにつながっていくと考えます。

 本題材は,子どもがオイルパステル(以下クレヨン)による様々な表現を見付けたり,試したりすることで,楽しみながらクレヨンの特性をつかみ,様々な使い方を獲得できます。また,クレヨンの様々な表現から,思いを膨らませ,“おひさま”に対する丸を赤や橙色などで塗りつぶし,丸の外側を放射線状に線を描くという固定概念的な発想・構想を更新して,形や色で自由に“おひさま”を表現することできます。この題材の授業を通して,一つの道具や材料でも,表し方によっては様々な表現があるということを経験させることで,子どもは,自分のイメージとつなげて多様な表現ができるようになると考えました。 

 詳細は,研究計画・指導案をPDFで掲載しましたのでご覧ください。

 まず,最初に“おひさま”のイメージを雰囲気や色や形などで共有しました。その後で,固定概念の今までよくかいていた“おひさま”と様々な“おひさま”の参考作品を提示しました。子どもは,色や形に着目し,様々な表現を見付け,その表現のよさに気が付くことができました。

様々な参考作品からクレヨンの表現に着目して…
クレヨンの様々な使い方

 様々なクレヨンの表現から使い方を予想し,実際に試す活動を行いました。下掲の写真は,実際子どもが試した画用紙と試している様子です。

 下掲は,試しの活動を経て,子どもが自分のかきたい“おひさま”のイメージに合わせて,実際にかいた“おひさま”です。

明るくて元気をくれるおひさま
ピカピカなおひさま
夜空でも光るかっこいいおひさま

にこにこしてみんなの心があったかくなるおひさま
(この“おひさま”は,眼鏡をかけた担任の三星先生に似ています。)
みんなを照らすおひさま
やさしくてかわいいおひさま

 かいた“おひさま”をどの子どもも「見て見て」と自慢してくれました(^^)。

 この実践は,当校の研究報告「N-port」にも掲載します。よろしかったらそちらもご覧ください。

季節の記録型カレンダーづくり ~生活科と図画工作科のコラボレーション~

2019.07.24

☆出来事の記録と創作活動の蓄積を兼ねた学習です☆

 今年度,1年生の担任としてコンビを組んでいるのは,当校の生活科を研究教科にしている三星教諭です。

生活科の学習をスタートするにあたり,『出来事を振り返ることを通して,自分の成長への気付きを促す指導が大切です。カレンダーづくりは,出来事の記録を蓄積していき,振り返りに活用するのにとても有効です。記憶は消えますが,記録は残ります。連絡帳に書いている毎日の日記と連動させるとより詳細にそのときの出来事や気持ちを振り返ることができるのです』と三星教諭は,語ってくれました。

せっかくカレンダーをつくるのだから,季節感のあるカレンダーを表現することで,感性を磨き,毎月の創作活動で資質・能力の育成を図ることができるのではないかと考えました。

私は,自学級だけではなく三星学級の図画工作の授業にも出ています。カレンダーの記録の部分を三星教諭が,カレンダーの表現の部分を尾形が指導し,1年生全員でカレンダーづくりができるようにしました。

 4月から7月の子どもがつくったカレンダーを紹介します。

4月:初めての名前書きとクレヨンで素敵な「4」の文字

「4」の文字を太くし,クレヨンで模様などをかきました。

5月:切り紙とクレヨンで素敵な「5」の文字

はさみの学習でつくった切り絵を組み合わせました。

6月:紫陽花のちぎり絵とクレヨンで素敵な「6」の文字

ちぎり絵の効果を生かして,紫陽花を表現しました。色は,自分たちで選びました。
「6」の文字も4月のころに比べてさらに素敵になっていますね。

7月:「クレヨンの技」で“おひさまの花”

指定研究授業での「クレヨンの技」を活用して,夏の太陽に負けないくらい,まぶしくて大きな花をかきました。
※指定研授業については,後ほど公開します※

 カレンダーが完成すると,毎回,自分の作品をうっとり眺めたり「先生,見て見て」があちらこちらで起きたり,お互いに見せ合ったりしています。これらは,自分のつくったカレンダーに満足している姿なのではないでしょうか。そして,お気に入りのカレンダーで出来事を振り返ることは,生活科での成長への気付きに,とてもよい効果をもたらすのではないでしょうか。

 これからも子どもが,つくりだす喜びを感じることができる実践を積み重ねていきます。2学期もプチ実践を更新していきます。お気軽にご意見・ご感想をお寄せください。

1の2スイーツパーティー ~粘土~

2019.07.16

☆形をいろいろ変える粘土の学習です☆

 油粘土は,手の熱により,柔らかくなり,様々な形にすることができます。 粘土の学習として,「スイーツパーティーをひらきましょう!!そのためのお菓子をつくらないと」と題材を設定しました。まずは,お菓子と言えばと子どもに問いました。次に様々なスイーツ(お菓子)の写真を見せました。

子ども「わぁ…おいしそう♪」

尾形 美穂 先生の料理教室「スイーツづくり」

尾形「楽しくお料理づくりを学びましょう!! 本日は,スイーツ(お菓子)のつくり方です」

 子どもに粘土がどんな形に変わるのか見せることにしました。粘土でスイーツをつくるための見通しをもたせるために,お料理教室という設定で『ちょい(やって)見せ』をしました。

尾形「本日の材料と使う道具は,こちらです」

さて,最初につくって見せたお菓子は…

 子どもは,「わかった!おだんご」だと発言しました。正解です。おだんごをスタートに次々に同じ粘土でお菓子をつくって見せました。

おだんごをつぶして…
子ども「おせんべいだ!!」
おせんべいをペットボトルのキャップで型抜きをすると…
子ども「ドーナツとクッキーだ!!」
ドーナツとクッキーを紐状に…
子ども「あれ?にょろこさん(へび)だ!先生(それ)お菓子じゃないよ(笑)」
紐状のものをまくと…
子ども「ぺろぺろキャンディーだ!!」

 ここまでは,簡単なお菓子です。ここからは,もう少しスイーツらしいものをつくって見せました。
 ぺろぺろキャンディーをほどき,粘土の固まりを別に用意しました。「本日の料理教室,最後のお菓子です。何ができるかな?」と問いました。

 

 上の写真のような粘土を提示すると子どもは,「でかいおだんごとぺろぺろキャンディー?」「シュークリームとぺろぺろキャンディー?」と何ができるのか予想し始めました。

くるくると巻き付けて…
尾形「モンブランのできあがり♪」

 モンブランをつくって見せた途端に「つくりた~い!!」と子どもは,声を上げました。お菓子づくりにらしさを演出するお皿と銀紙,そして,美味しそうに見えるお菓子(憧れ)を提示することで,子どもは,つくりたいという思いをもったのです。

造形活動スタートです!!

「お皿いっぱいにスイーツをつくってね」と話し,一人1枚のお皿(名前のシールが貼ってある)とペットボトルのキャップと必要な子どもには,銀紙を2枚までとし,配りました。

子ども「ドーナツできた♪」
子ども「ケーキの三角,難しいな…先生,どうやってつくるの?」
尾形「大丈夫,三角になってきているよ。そのまま,つくってごらん」
子ども「次に,何をつくろっかな?」
子ども「見て見て,できたよ!!」
子ども「あ~ん,食べちゃうぞ」

できたお皿いっぱいのスイーツ(お菓子)

がっこうの住人(じゅうにん) ~デジタル題材カメラ機能~

2019.06.23

☆デジタル題材タブレット端末のカメラ機能を使った学習です☆

 この題材は,北海道教育大学 岩見沢校 美術文化専攻美術文化教育コース 教授 阿部 宏行先生にご指導をいただき,授業で実践したものです。
 当校は,BYOD:子どもが個人でタブレット端末を所有し,学習に活用しています。そのタブレット端末のカメラ機能を使ってのデジタル題材です。

授業の導入として…

 「そらに きらきら おほしさま みんな すやすやねむるころ…♫」私のつたない歌で授業は,スタートしました。「みんなが帰った後ね,学校のいろいろな道具たちが目を覚まし,あちらこちらで,おしゃべりが始まるんだよ」そういって写真を提示しました。題材にストーリー性をもたせた課題の提示です。

鑑賞しながら,表現活動の見通し

 この写真を見て,何に見えますか?
 子どもは,「ゾウさんみたい」「クジラにも見える」と発言しました。「どんなおしゃべりをしているかな」とさらに問うと「ぺたぺたっていっているよ」「いっぱいはるゾウ(笑)」などと発言しました。

 この写真はどうでしょう?
 子どもは,「(鍵盤が)歯みたいだね。虫歯がある(笑)」「(金具が)ほっぺだね」「黒だから髪の毛みたい」と発言しました。「どんなおしゃべりをしているかな?」とさらに問うと子どもは,「歌っているよ」「ポロン♩ポロン♩」などと発言しました。

 子どもは,形や色に着目し,「生きもの」や「顔」に見立てていました。

表現活動へ…

 「どう?他にも住人さんが,いるかな?探しに行ってみる?」と問う私に,子どもは「いると思う!探したい!!」と言いました。一人に2枚の牛乳瓶の蓋に両面テープを付けたものを渡しました。それが“目”になります。子どもは,ネームペンで好きな表情をかきました。

 “目”とタブレット端末を持って,「がっこうの住人」を探しに学校探検に出発です !!

“目”を貼って…
タブレット端末で写真を撮っています。

撮った写真です。オーブンの扉の白い文字の部分が口なのだそうです。

 他に,子どもがどんな「がっこうの住人」を探してきたかご紹介します。

「Z Z Z…」夜だから寝ているのだそうです。
「がんばってさかせるぞ!」と言っているのだそうです。
「あちちちっ」と言っているのだそうです。
「きれいに洗おう!」と言っているのだそうです。
「火の用心!」と言っているようですね。

 子どもが探してきた「がっこうの住人」たちを校舎の掲示板に貼り,全校の子どもに見てもらうことにしました。

へびさんにょろにょろ ~粘土~

2019.06.20

☆粘土の学習です☆

この学習で子どもが使った粘土の量です
黒板に約2メートルのへびの絵をかきました

粘土を紐状にする粘土遊びです。

 新しい粘土に子どもは,わくわく。袋から粘土を出して,へらで割れ目に沿って,3等分にするように言いました。上手に3等分できた子どもに,「今日の粘土の学習は,2本しか使いません。1本は,粘土箱にしまってね」と言いました。

 「先生,何をつくるの?」という子どもに,写真の黒板にあるように,約2メートルのへびの絵をかいて見せました。子どもは,「なが~い」と声をあげました。「このべびさんと同じぐらいの長さのお友達をつくってね」
つくることができなさそうで,つくることができる『ちょいむず(難しい・できるかな?)』の課題提示です。

 子どもは,「え~!?つくれるかな??」「もっと粘土がないと無理だよ」「やってみないとわからないよ」「にょろこさんのお友達をつくってあげよう」「にょろこさんよりも長いべびをつくるぞ」とそれぞれ口々につぶやき,やる気満々でした。㊟“にょろこさん”とは黒板の絵のへびのことです。

「先生,見て見て!へびさんの顔(頭)だよ」
みんな,だんだん長くなってきたね
細いものを何本かつくって,つなげようとしています
でも,まだ長さが足りないね…
次々と黒板の絵のへびさんと長さを比べては,またつくるを繰り返し…あと,もうちょっと!!
とうとう一人じゃ運べない長さに!! 友達に手伝ってもらって運んでいます
できた!! …と思ったら切れちゃった(^ ^)  まだ粘土あるし,もう少し太くしようかな?

どうやったら最初の短く太い2本の粘土を黒板のへびの絵の長さにできるのか,試行錯誤しながら工夫し,粘土の学習に意欲的に取り組んでいました。
 つくることができなさそうで,つくることができる課題『ちょいむず(難しい・できるかな?)』が,子どもの工夫し試行錯誤しようとする意欲になり,子どもは,創造的な技能を発揮するのです。
 このように遊びながら,子どもは,様々な形に変えることができる粘土の特性を学びました。

今年度の主な研究は…

 今年度は,子どもが材料や道具の特性を理解し,自分の思いを実現するために,資質・能力を発揮できる働き掛け,授業の工夫を主に研究していきます。まもなく指定研究授業を迎えます。オイルパステル(クレヨン)の実践です。研究授業終了後,公開します。ぜひ,ご覧いただき,ご意見ご感想をお寄せください。

あなたの選んだカードは? ~アートカード~

2019.06.10

☆アートカードを使った鑑賞の学習です☆

  班で順番に1人が,数十枚のアートカードから1枚のカードを選び, Yes or No の質問で選んだカードがどれなのか探し当てるゲーム感覚で楽しくできる鑑賞の学習です。(アートカードは,教科書の指導書セットの中に入っています。今回紹介する学習の他にも様々な使い方が紹介されています。)

 子どもは,互いの質問の内容をよく聞き,カードの作品の形や色などに着目して,返答のYes or Noを基に話し合いながら,選ばれたカードを探し当てました。この姿は,図画工作科の見方・考え方を働かせ,当校が資質・能力として設定している鑑賞の②思考力・判断力・表現力:造形的な形や色から面白さや楽しさを見いだす力および,③態度:造形的な面白さや楽しさを捉えようとする態度であると判断しました。また,他者と考えをもちより,話し合う姿に,対話的な学びの姿が見られました。この題材を通じて,図画工作科の資質・能力の育成および,他の学習においての話し合いの学習活動につながります。

「ここにも黒があるよ!」
形に着目しています
「ここがさ,赤っぽいよ」

 今回この学習は,2回目でした。授業の終わりに,この学習の楽しさを1回目と同様に問い,子どもとどんな力が付くのか確認しました。資質・能力の育成は,繰り返し行うことが大切ですね。

子どもと学習を振り返ったときの板書です。

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