個人研究

理科: 高野 和明

理科: 高野 和明

高野 和明(たかの かずあき)と申します。

附属新潟小学校5年目になりました。

今年度は4年生を担任しています。

研究教科は理科です。

テーマは,「日常生活との関連」です。子供が理科の授業と日常生活とを関連付けて考えられるような働き掛けを考えていきます。

理科は,不思議な現象について,先人が解き明かしてきた答えや方法を後世に伝える学問です。しかもその解き明かし方は,誰でもでき,何度でもでき,皆が納得するものです。

もはや当たり前になっている現象でも,少し見方を変えると,そこに不思議が見付かります。そこにははっきりとした正解が無いこともあります。それでも,先人の知恵を駆使することで,子供自身の手で限りなく正解に近付くことができるはずです。

 

個人研究ページは随時更新してまいりますので,多くの方々からご批正をいただければ幸いです。

#日常生活との関連 #仮説 #実験方法 #デジタル・シティズンシップ

お問い合わせ等は下記のアドレスまで。

Mail:takano@fusho.ngt.niigata-u.ac.jp

初等研Winter実践単元 6年「水溶液の性質」

2023.01.25

輪軸で深まる てこの理解

2022.12.26

輪軸に挑む

2021.01.30

初等教育研究会が始まりました。本年度はオンラインです。

本年度は「てこのしくみとはたらき」の実践を行いました。

子供たちは自転車のてこの仕組み,輪軸に挑みました。

実践動画の資料をお見せします。

まだまだお申し込みを受け付けています。

ぜひ授業動画を視聴いただき,ご批正いただければと思います。

問題を科学的に解決する姿を目指して~5年「ふりこの運動」~

2020.12.14

子供が目の前の問題を科学的に解決していく姿を目指して実践を行いました。

教師が働き掛けることで,子供自身が実験を構想・改善し,実証性,再現性,客観性に目を向けて問題を解決していきました。

インターネット×実験

2020.06.01

「家庭学習=復習」ではない。

休校が続く中,家庭学習を復習に位置付けるのはもったいないと感じます。

附属新潟小学校では,子どもたちをA,Bと半分ずつ分け,一日おきに登校させるという形で分散登校を行っていました。

つまり,子どもは学習の半分を家庭で行うという状況でした。

理科は二回に一回進めば十分・・・いやいや,それでは学習が大きく遅れます。

何とか家庭学習でも学びを進めていきたいと思い,実践を行いました。

まず,授業の終わりに,家庭学習の課題を設定します。そして,家庭学習で課題について調べる学習を行わせます。次の授業では,家庭学習での情報を使って導入を行います。

子どもは課題に沿って家庭で調べ学習を行います。

しかし,授業で意見交流をすると,情報に違いがあることに気付きます。

そして,今,このときを調べたいと思うようになるのです。

調べたこと違いがあると感じた子どもは,理科の見方・考え方を使って実験を進めていきます。

教師はそのような理科室だからこその姿を見取り,価値付けます。

ポイントは「家庭学習と授業とをつなぐこと」です。

コロナ対応家庭学習~5年「魚のたんじょう」~

2020.05.08

先生方,日々コロナウイルスへの対応,お疲れ様です。

保護者の皆様も,学校の動きにご理解,ご協力をいただき,ありがとうございます。

現在,コロナウイルスの影響により,理科の実験・観察を満足に行えていない学校も多いのではないでしょうか。そんな中でも子どもの学びを止めない方法は無いかと考え,実践を行っています。

今回は,タブレット端末を使用しての調べ学習を構想しました。単元は5年「魚のたんじょう」です。

子どもは,タブレット端末を使用して動画を視聴し,メダカのオス・メスの見分け方や飼い方などをまとめていきました。

教科書だけよりも,深い学びをしている姿が見られました。子どもが登校できるようになったら,調べたことを基に,観察を行っていきたいと思っています。

詳しくは資料をご覧ください。

初等教育研究会「溶けるかな?水溶見ナイト!―水溶液の性質―」    お待ちしています!!

2020.01.19

附属新潟小学校に赴任した今年度,「日常生活との関連」をテーマに研究を進めてきました。

夏は6年生「てこの規則性」の単元で,はさみが切りにくくなる理由について研究授業を行いました。日常生活の事象を教具の実験により確かめ,再度日常生活の事象に当てはめて考える学習でした。

→実践概要は『N-port』をご覧ください

指導案は下にスクロールするとご覧になれます

秋は5年生「物の溶け方」の単元で,スポーツドリンクの成分が別々に溶けている水溶液を判別する授業を行いました。日常生活で見られるものについて単元を通して追究していくことで,日常生活の事象について理解する学習でした。

→実践概要:初等教育研究会で配付される『研究紀要』をご覧ください!

指導案はこちらです。

 

この2つの実践から,日常生活との関連について 子どもが単元の中で日常生活の事象と出会い,授業としての実験と日常生活の事象とを行きつ戻りつすることで学習がより深まると考えました。

初等研は,特に単元デザイン,教材の工夫に力を入れました。 参会される皆様に「真似してみたい」と思ってもらえるように構想しました。

理科ってどうやればいいの?と思っているあなた,理科って大変,難しいと思っているあなた,そして,理科を愛するあなたにこそ来ていただきたい!

2月6日(木)・7日(金),心より,お待ちしております。

※申し込みは1月31日(金)まで

はさみが次第に切りにくくなるのはなぜ?~6年「てこの規則性」~

2019.08.03
はさみが先の方へいくと切りにくくなっていく理由を考えました!

 指定研究授業で,6年「てこの規則性」の単元を行いました。

 はさみの先の方へいくと切りにくくなっていく理由を実験用てこでの実験を通して考えるという内容でした。

そのために,単元内の学習の順序を入れ替えました。教科書は,力点や作用点の支点からの距離を変え,重いものをより小さな力で持ち上げる方法を調べる→てこがつり合うときのきまりを調べる,です。本実践では,実験用てこの使い方に慣れてもらうために,つり合うときのきまりを調べる学習を先に行いました。この学習で子どもたちは,実験用てこをつり合わせることで,必要な力や重さが分かることを見いだしました。

 本時では,まず,はさみで厚紙(A3コピー用紙を4回折ったもの)を子どもに切らせました。すると子どもは,次第に切りにくくなっていくことを感じ,なぜ先の方へいくと切りにくくなっていくのかという問いをもちました。

 そのような子どもたちに,実験用てこを与えました。ちなみに,はさみの刃と実験用てこに目盛りを付け,おもりはスライドできるようにしました。また,実験用てこに長方形の厚紙を貼り,見た目をはさみに近付けました。そして,「実験用てこがつり合ったら,はさみでは紙が切れている」状態であることを確認しました。

 この実験では,はさみで紙を切る場所が次第に支点から離れることから,実験用てこの作用点の位置を動かします。逆に,はさみの持ち手はいつも同じことから,実験用てこの力点の位置は動かしません。一方で,はさみの刃に直接力を加えているわけではないので,作用点のおもりは増やしません。逆に,紙を切るときに手の力加減は変わるため,実験用てこのおもりは増やします。このように制御する条件を確かめた後,実験を始めました。

 子どもたちは,はさみの動きと実験用てこの動きを比べながら,先の方へいくと切りにくくなっていく理由を議論していきました。

実験用てことはさみとを比較


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