個人研究

図画工作科: 横山 拓貴

図画工作科: 横山 拓貴

附属新潟小学校2年目になりました。横山拓貴(よこやまひろき)です。

研究教科は,図画工作科です。今年度は,1年1組を担任します。

図画工作科で育まれる創造性は,将来の予測が困難な社会で生きる子どもたちが未来を切り拓く要です。

みたい!かきたい!つくりたい!子どもたちが夢中になる授業を目指します。

身の回りの物と関わり,友達と関わり,自分らしい表現を見つけていく子供たちをサポートしていきます。

お気軽に,ご意見,ご感想をお寄せください。

 

メールでのお問い合わせはコチラ→ yokoyama@fusho.ngt.niigata-u.ac.jp

ビリリがへんしん!「やぶいたかたちからうまれたよ」

2021.08.23

今年度の研究のスタートとなる研究計画と指定研究授業の指導案を公開します。 教科書題材「やぶいたかたちからうまれたよ」の実践です。本時では,自他の破いた紙の形を基に想像したことを対話し,表したいイメージを更新して表現する子供を目指しました。

タブレット端末を使うことで試行錯誤しながら表現しやすくしたり,気軽に鑑賞しながら対話を促進することができます。子供たちが互いの表現を見て影響を与え合えるような環境を整えることも,子供が対話を通してつくりかえていくことに有効に働きます。しかし・・・

 場の設定で生まれる対話は偶然生まれるものです。また,それは「見て見て!」や「いいね!」など,一方的であることが多いと感じていました。授業を後で振り返ってすてきな姿があったということを価値付けることができるのですが,偶然を待っているだけの授業でよいのかという疑問をもってしまいます。

 実際子供同士が対話している内容に注目してみると「イメージ」「技」「自分の製作の文脈」など様々です。一つのものを見つめさせたり,共通の目的をもたせることが重要です。共同製作であれば,みんなで一つのものをつくるので,対話は生まれやすいと思います。しかし,図工の題材の多くは個人での製作です。そんな個々の表現をする題材であっても,一人の世界に没頭するだけではなく,他者と関わり合い,新たに知を更新していく子供を目指したいと考えました。

 子供の語り合う内容に題材のストーリーを絡ませることによって,一定の共通性をもたせることができると考えました。また,技能面での困り感を解消することではなく,題材のストーリー上の問題点を解消することを課題とすることで,どんな子供も楽しく参加できる題材になるようにしました。

 わたしの「ビリリ」を何に変身させようかという共通の目的に向かって,破いた紙を見合ったり,タブレットに書き込んだりしながら対話する。そんな授業の構想でした。

「改善点」

「ようせいのもと」を破って「ビリリ」をつくることは,偶然生まれた形を何かに見立てるという造形活動です。ストーリーの演出によって子供たちの意欲が高まったところに,行き先にあったものに変身するという条件を追加することで子供は自分の「ビリリ」を見つめ直します。発想を転換させるまではよかったのですがさらに出した追加条件がよくなかったのです。もっと困らせてやろうという教師の意図が強すぎた上に,子供たちが見つめるものが,自分のビリリから回りの切れ端になってしまったのです。軌道修正をかけることになってしまいました。ストーリーの要件を整理していくことが今後の課題です。

とびだせ!まぼろしずかん

2021.01.30

令和2年度初等教育研究会がスタートしました。授業動画も公開されています。締切は2月4日(木)までです。申込みお待ちしています。

図画工作科では,対話によってイメージを更新(アップデート)する子供を目指した授業を3つのSTEPに整理して公開しています。

これまでの実践から,対話は鑑賞場面で起きることが分かりました。表現の場面では,目からの刺激による関わり合いが大きいのが図工の特徴です。子供たちは自然に鑑賞し,関わり合い,つくります。しかし,自然発生的な関わり合いを待つのは,運任せです。それが図工のよいところでもあるのですが,自然な鑑賞すら教師からの働き掛けで生み出し,よりよい授業を目指したいと思っています。

自然な鑑賞を生む手立てはあるのですが,そこに対話が生まれるのはどんなときなのでしょうか。子供が「関わりたくなる」「対話したくなる」秘密,そして,そのための強力な働き掛けはないものかと研究し,解き明かして生きたいと考えています。

動画の中には,子供たちが関わったり,対話したり,つぶやいたりする様子が記録されています。ぜひ,動画をご覧いただき,ご批判ください。

指導案はこちらから

申込みはこちらから

LEDで「35かいだての光のいえ」

2020.12.03

10月に行った指定研究授業での実践を紹介します。電池とLEDを使った工作です。造形遊びとして材料のよさを感じた子供は,次のステップで,ストーリーにのって表現と鑑賞を繰り返し,作品をつくりかえていきます。美しく楽しい作品がたくさん出来上がりました。

授業のポイント

ポイント① 表現と鑑賞をスパイラル状に繰り返し,発想や構想を広げていく展開。

ポイント② 組み合わせて一つのものをつくるという共通の目的設定。

ポイント③ 技を話題としての対話が広がる自由な試しの場の設定。

研究計画と指導案はコチラからダウンロードしてご覧ください。

初等教育研究会(1月30日~2月6日)の申込みはコチラから↓

初等教育研究会(オンライン) | 新潟大学附属新潟小学校初等教育研究会 (fuzoku-niigata.jp)

初等教育研究会では,これまでに学習した工作の技を生かして,とびだす図鑑をつくります。お楽しみに!!

初等教育研究会(オンライン) | 新潟大学附属新潟小学校初等教育研究会 (fuzoku-niigata.jp)

仕組みを創造する「てるてるぼうずのなぞ」

2020.10.09

天候が悪く,運動会延期…。「昨日,てるてるぼうず10個もつくったのに!!」などと,残念な気持ちで登校してきた児童に働き掛けた実践です。

「てるてるぼうずは,どんな仕組みで天気を晴れにするんだろう?」

子供たちは,イメージを広げ,中に晴れにする機械があるとか,魔法使いがいるとか,様々なアイディアを出し合い,絵で表しました。いつもは何となく願いを込めていたてるてるぼうずに,自分のイメージを重ね,さらに友達と関わり合い,新たなてるてるぼうずをつくりだしました。

裏表の2面でも楽しいのですが,折って立てる工作の経験なども生かしながら短時間で実践できるよう,ワークシートもつくってみました。是非,ご活用ください。

次回は,指定研究授業の実践を報告させていただきます。

絵でも試行錯誤「かわいい子には旅をさせろ」

2020.08.05

附属アートミュージアムに展示した1年生平面「いってみたいなのりたいな」の授業のポイントを簡単にまとめました。

立体や工作は,やり直しができることから試行錯誤しやすく,子供たちも大好きです。平面に絵を描くときには,やり直ししにくく苦手とする子供も多いでしょう。しかし,絵でもちょっとした一工夫で自分の力で楽しく試行錯誤しながら描いていくことができます。画用紙を切ったり,何も描いていない隙間や空間ができたりすることを恐れず,子供を信じて旅立たせてみましょう。密には,ご注意!

附属アートミュージアム(作品展)の取組もアップしました。/4893/こちらもご覧ください。

/4893/

1年 図工 「ひもひもねんど」 粘土を体全体で楽しみ,表したいことを見付ける 

2020.05.29

 休校明けは,子ども達がステイホームで小さくなっていた自己を解放できるような機会をつくってあげたいものです。限られた時間の中でも,自分の思いのままに楽しく表現できる図工の時間を子ども達は楽しみにしています。低学年で扱う,油粘土を使った実践を紹介します。

分散登校中の子どもをアートでつなぐ

2020.05.21

分散登校でクラス全員がそろわない状況下で,子どもたちの心をつなぎたいと考え,実践しました。

「手をつなごう!」というテーマを提案すると,子どもたちからは,「今はコロナだからタッチしちゃだめだよ」という声が上がります。そこで「図工パワーでクラスみんなをつなごう」と返して取り組みました。


小さめのサイズでやってみましたが,黒板の端から端まで子どもたちの作品がつながりました。分散登校のために別のグループになっている友達の作品を鑑賞し,楽しむ子どもたちの姿が見られました。クラスのメンバーが半分でも,アートで手をつないで一つになることができました。

実践のルールはたった一つ。ワークシートの指定された場所に手が来るように描くだけです。

まどのむこうに何がある?「どこでもマド!」

2020.05.08

 臨時休校中の取り組みとして,ロイロノートの資料箱機能を活用し,家庭でもできる図工の題材を職員間で共有しました。低学年で実践した「どこでもマド」の題材を紹介します。

 オンラインでも,友達と関わることで,もっとやってみたい!今度はこうしたい!と意欲をもったり,鑑賞して楽しみ,よさを認め合ったりすることができます。
 学校で行うことができれば,校舎のお気に入りの場所に貼って自分の世界を語ったり,友達の作品と組み合わせてマンションを作ったりするなど,生き生きとした対話から新たな楽しみを生み出すことが期待できます。

このページのトップへ