「学級のみならず学校生活にまで目を向けさせる」

2020.06.28

 欲張りな皆さん,ようこそおいでくださいました(笑)。

 学習指導要領解説の「学級活動(1)の発達の段階に即した指導のめやす」の高学年の欄には,このタイトルのように書いてあります。しかし,今年度はやっと最近になって全校での一斉登校が始まり,子供を自身の学級の問題にじっくりと向き合わせられない悩みも多いと聞きます。そんな中でも,6年生にはよりよい学校づくりの視点を持たせて,課題解決に取り組ませたいものです。

 そこで,限られた時間の中で,子供が学級にも学校にも目を向け,課題を見いだし,解決していく実践を紹介します。それは,

1年生との関わり

です。なーんだ,と思われる方もいるかもしれませんが,私は次のように関わらせています。

【With 1年生】
・週に1回,1年生の学級と10分程度継続的に交流する。
・1年生と6年生とのペアを決める。ペアでの行動が基本。
・とにかくペアで遊ぶ。ときにはペアを超えても,全体でも。
・活動を進めながら,目的(活動の価値)を深めていく。
・振り返りと事前準備を充実させる(ただし,短時間で)。
・3密を避け,活動の前後に必ず手洗いをさせる 。

 活動を初めて3週間程度ですが,今では6年生が1年生の教室へ行くと,1年生から黄色い歓声が上がります。育成したい資質・能力は次の通りです。

〇 人間関係形成
  ・1年生の多様性を尊重する
  ・異なる思いを持った1年生を抱える,同じ学級の仲間との違いを乗り越える
〇 社会参画  
  ・最高学年として,自分たちの卒業後もよりよい学校生活が続くように活動する
〇 自己実現  
  ・1年生のお手本として,なりたい自分を目指す

 今回は,ほんの概要しかお伝えできませんでしたが,子供の姿で少しずつこの「欲張り実践」の経過を紹介していきます。

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