「正解のない問い」を設定する

2019.12.04

「10年後の新潟のまち」をテーマとしたテレビ番組を制作し,若い人たちに提案することが単元の目的です。子どもたちがバックキャスティングによって描いた10年後の新潟は「楽しいまち」であり,それは「人と人とのつながり(コミュニティ)」があるまちだと考えます。

そのようなまちの姿を求め,行き着いたのが「沼垂テラス商店街」でした。 沼垂地域は新潟駅から直線で800mほどの位置にあり,新潟市の中でも特に歴史が深いまちです。近年,昔ながらの長屋スタイルを生かした商店街や,発酵・醸造のまちとしての活気を見せています。休日に開催する朝市では,2000人ものお客さんが訪れます。商店街を見学をした子どもたちも,人との関わりが深く,また来たくなるまちとして,その魅力を感じていきます。

しかし,そのような商店街も平日の人通りは決して多くはありません。その原因の一つを駅から商店街までの人の流れが少ないことに求めた子どもたちは,駅から商店街の間に,ワクワク歩けるような何かがあれば,人の流れができるのではないかと考え始めます。

人の流れのつくり方にはこれといった正解はありません。総合学習では,このような「正解のない問い」を設定することが大切です。探究する授業なのですから,考えることがみんな違って当然です。解が一つにならないからこそ,子どもが子どもなりに道筋を立てていくのです。この道筋が,「探究プロセス」と呼ばれるものになるわけです。

このページのトップへ