廊下を静かに歩こう −5学年「速さ」−

2021.08.02

七月の生活目標は「廊下を静かに歩こう」

私「この目標を設定した目的は何?」と聞いてみました。

余談ですが,最近の私が授業で心がけていることは「目的」です。学びの主役を「方法」や「答え」から「目的」に変えていくことが深く学ぶことにつながると考えるからです。これについては,またの機会をみて書きます。

さて授業に戻ります。子供は次のように答えます。

「他の教室の授業の邪魔にならないように」

「騒がしくすると邪魔になるもん」

「廊下は歩かないと危険だから」「急に止まれないとぶつかったりするもん」

私「急に止まれない危険な速さは,秒速何mくらいでしょう」

「えー,5mくらい?」「10mじゃない」

「10mって,100m10秒の速さだよ」

「全然わかんない」

「普段どのくらいの速さで歩いているんだろう?」

『みんなが廊下を安全に歩けるように,歩く速さを調べよう』

こうして歩く速さを調べる学習の「目的」を明確にします。

確かめる方法が話題になったところで,みんなで方法のアイディアを出し合います。

秒速ですので,1秒に進む道のりを調べれば良いとアイディアが出ます。しかし,やってみると何だか微妙な結果になります。

「これ正確じゃないような・・・」

「1秒は短すぎる。すぐには止まれないよ」

「歩き始めは遅くなっちゃうんじゃない」

「2回目,3回目を測ったら違う結果になると思う」

計測して確かめてみると,確かに2回目は1m5cm,3回目は1m 61cmと,数値に大きなズレが出ます。

ここで子供は平均の考えをイカします🦑。

そして1秒ずつ複数回計測するよりは,10秒や60秒(1分)とまとまった時間計測して,1秒分の道のりを出すとよいと考え方を修正していきました。

さあ,実際に10秒間歩いて,自分の普段歩く速さを明らかにしていきます。

「10秒で14.3mだった。秒速は1.43mだ」

「僕は17.21mだった。四捨五入し秒速17.2mかな」

子供たちが普段歩いている速さは,それぞれ違うこと。

そして大体秒速12〜18mの中にみんなが入ることが分かりました。

ここで「じゃあ危険な歩く速さは?」と,問いが更新されます。

子供は導入で確認した,「すぐに止まれない速さ」を基準に,再度実際に歩いて確かめ始めます。

「秒速3m以上」

これが子供が出した結論です。

子供の言葉をかりれば,

「急に止まれないし,ぶつかったら相当やばい」

速さだそうです(大怪我につながるという意味)。

・・・その後

「分かったことを全校に伝えタイ🐟〜」

「これは絶対に伝えた方がいい!」

「ポスターにしようか?」「放送にしようか?」

子供の天才的なアイディアで,早速標識づくりへ。

提示するフロアによってそこを通る学年が違うため,標識のデザインを考えて変えているあたり,「目的」が強く意識されていると感じました。

こうなると追究は止みません。子供は

「標識を設置前と設置後で,どのように廊下の歩き方が変容したか調べタイ🐠」

と意欲を燃やしていました。

(データの活用として,教材にできそう!)

「目的」が強く意識されると,子供が深めていくことを実感しました。

5学年「速さ」2021年6月実践

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