理想と現実の差分は…

2021.08.24

総合学習の単元導入時。ここでどのようにどんな課題意識を子供にもたせるのかは,その後の単元の展開に大きく関わってきます。私は,この場面で,

①憧れや期待,可能性を感じることができる体験活動の場を設ける

②ある一点,実社会の問題を提示する

③理想と現実の差分について考えたことを言語化させる

という,3つの働き掛けを大切にしています。 


今年度の実践である「新潟のおいSEAを届けたい」の導入場面です。

まず, 憧れや期待,可能性を感じることができる場として,地魚を実食する場と漁師さんの仕事を体験する場とを設けました。子供は,地元新潟で獲れる魚の美味しさや漁師さんの仕事ぶりに心を揺さぶられます。この体験が,理想を描き出すエネルギーとなります。


体験活動を通して心を揺さぶられた子供に,新潟市の水揚金額の推移が分かるグラフを提示しました。地魚の美味しさや漁師さんの仕事ぶりを知っている子供は,水揚げ金額が下がっていることに疑問を感じます。そして,その理由を予想し確かめるために行動を起こします。


水揚金額が下がっていることについて予想し行動を起こそうとした子供に,その予想を確かめる場を設けました。校内の友達やまちの人に確かめていくことで,予想が正しかったことを理解すると共に,魚食離れが進んでいるという現実も知っていきます。


現実の状況を知った子供に,誰にどのようになってほしいかを問います。地魚の美味しさや漁師さんの仕事ぶりに心を動かされている子供は,現実の状況と正対しながら「新潟市の若い人(特に子供)に地魚を食べてほしい」という理想を描きます。そして子供たちは,自分たちにできることは何かを考え始めていきます。


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