自然災害とともに生きる~ホンネの減災,ホンキで実行~

2019.09.13

 附属オータム研修会に向けた新単元がスタートしました。単元名はズバリ,

自然災害とともに生きる 

~ホンキの減災,ホンネで実行~

です。9月は防災月刊,だからこそ,この9月に自然災害単元を行います。

 まずは第1時。東日本大震災を事例に,地震と津波の恐ろしさを感じたり,日本で起きたこれまでの地震災害を調べたりしました。

第1時 板書

 サムネイルにある「正しく恐れる」とは,明治中期から昭和初期の物理学・地震学の権威で随筆家としても知られた寺田寅彦(1878~1935)の言葉を元にした箴言(しんげん=戒めの言葉)です。寺田氏の随筆の中の記述「ものを恐がらなすぎたり,恐がりすぎたりするのはやさしいが,正当に恐がることはなかなかむつかしい」からきています。

 自然災害単元では,これまでの災害の歴史や,これから起こりうる災害に対する防災・減災対策を学びます。しかし,それらの学びが「(子どもの中で)自分ごとになっているか」と自問してみると,自信をもって答えられない私がいました。

 そこで本実践では,これまでの災害や最前線の減災対策を,「体験してみる」という活動を取り入れます。具体的には「地震の揺れ」や「豪雨」を体験するという,単純な活動です。

早速,新潟県庁から地震を体験できる「起震車」が来てくれました!

始めは余裕…
ピースをする余裕もある…
震度5強から体験!
みんなで揺れれば怖くない!?

 授業後の振り返り記述から,子どもにとって意味のある体験であったことが伺えます。

 ぼくは,今日の震度7を体験して思ったことがあります。それは,「やっぱり地震は恐ろしい」ということです。昨日の動画を見ても分かっていたことだけど,今日実感して,「家にいたら物が落ちてくるかも…」「家が海に近いから津波が…」などと思いました。

 震度5でもけっこう強いゆれだったのに,震度7を体験したらもっとすごくて,椅子から落ちそうになるくらいのゆれでした。でも実際は物も落ちてくるから,大災害になるなあと思いました。だからとてもどきどきします。しかし,そういうときこそ落ち着いて行動しないといけないから,もっと知っておいた方がいいということが分かりまいた。

 今日は覚悟をして震度7を体験したけど,実際はいつ起きるか,どのくらいの大きさなのかも分からないし,起きた時の恐ろしさや恐怖の具合がちがうと思います。昨日見た東日本大震災の被災者の方たちも,何も知らずにこんなゆれにあい,家はこわれて,家族や親せきが大丈夫なのかも心配になるし,亡くなった方もいるから,地震は人を悲しませてしまうものだから,本当に起きてほしくない災害だと改めて感じました。震度6~7のゆれを体験した方たちの気持ちが少しでも分かったので,これからはその気持ちを大切に毎日を過ごそうと思います。

 大規模災害(南海トラフ巨大地震のような“国難”規模の災害)を「正しく恐れる」時,正しく恐れれば余計な心配は要らないという方向へ導くのではなく,「正しく恐れて,いつかくる災害に備える」ことが大切だと感じています。

 次回は「正しく恐れるPartⅡ」の「降雨体験」です。どのような体験学習となるのか,ワクワクが止まりません!

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