附属アートミュージアム② ~1年生平面作品~

2019.12.04

☆イメージを膨らませて「いっしょにおよごう! Sea パラダイス」 -“にじうお”となかまたち- ☆

 当校では,「附属アートミュージアム」という図画工作の平面作品と立体作品を展示したり,異学年でのグループで造形活動をしたりする学校行事があります。

 平面作品は,物語「にじいろのさかな」を絵に表すことと身近なものを使って形を写す活動を組み合わせた題材です。

 題材を組み合わせることで,経験上の形や色の固定概念にとらわれずに,自分のイメージの具現化を目指し,子どもが資質・能力を発揮することをねらいました。

※ 指導計画(PDF)を掲載していますのでそちらをご覧ください。

どんな「にじうお」にしようかな…

 国語の本に親しむ学習で「にじいろのさかな」について,場面の様子,登場人物の行動や気持ちを捉える学習をしました。

 そして,「にじいろのさかな」のお話の素敵な場面を附属アートミュージアムで絵にして伝えようと題材を学習する目的と題材のテーマを共有しました。さらに,お話の素敵な場面を選択し,絵で伝えたい自分なりのイメージをもつことができました。「にじうお」が,みんなにウロコを分け,みんなと仲良くなった場面を子どもは選択しました。そして「にじうお」をネームペンとオイルパステルで描きました。


物語の海の世界を…

 「海の世界」を描くのに幅90cm,長さ10mの白画用紙を3本提示しました。この広さの白画用紙を提示したのは,自分のつくった「にじうお」になりきって海を泳がせ活動をするためです。なりきって動作化することで,「にじうお」の姿だけだったイメージを気持ちや場面の様子にまでイメージを膨らまさせ,伝えたいお話の場面と自分のイメージとを関連付けての発想・構想を促すことができると考えたからです。
 子どもは,自分のつくった「にじうお」になりきって紙面上で,「にじうお」と一緒に泳いでいました。そして,友だちと「にじうお」が住む海の世界について会話しながら,海の世界のイメージを膨らませていました。

 膨らんだ「海の世界」のイメージをカードに書き,学級で共有しました。

子どものイメージカードです

 いよいよ物語「にじいろのさかな」の「海の世界」を身近なものを使って形を写して表現する活動に入りました。 

  提示した絵の具の色は,イメージカードに書いたことを学級で共有したときの子どもの発言した色にしました。身近なものは,子どもが知っている道具であり,どんな風に使うか予測でき,工夫できるものを提示しました。

 子どもは,広い画面に様々な色で身近なものの使い方を工夫しながら,「海の世界」を表現していきました。 


 広い海の世界ができたあと,伝えたい素敵な場面を完成させるために,気に入ったところを選ぶことにしました。四つ切りの枠を一人一人の子どもに渡しました。

 子どもは,自分の「にじうお」を画面において,自分の描いたところで気に入ったところを選びました。

「にじうお」の友だちは…

 選んだところを切り取って,自分でつくった「にじうお」を貼りました。貼ったところで子どもは「友だちをかいてもいいですか」と言いました。そのような子どもに,友だちと仲良くなった様子を伝えるための製作活動を促しました。イメージカードに書いていたタコやカメ,クラゲ,いろいろな魚たちなど海の生きものをオイルパステルで描いて仕上げました。下の写真は,子ども達の作品の一部です。

 広い白い画面で,体全体を動かし「にじうお」になりきることで,子どもは「にじうお」の住む「海の世界」のイメージをどんどん膨らませていきました。主人公の「にじうお」づくりの製作活動,「にじうお」の住む「海の世界」の製作活動,「にじうお」と「海の世界」とを合わせての製作活動と3段階の展開に構想しました。段階を経るごとに子どもは発想・構想を更新させて製作していきました。

 附属アートミュージアムでは,物語「にじうおのさかな」の素敵な場面が伝わる絵を展示することができました。

 この実践は,研究実践としてその詳細を今年度の研究紀要に掲載します。

研究を積み重ね,目指す子どもの姿を更新しました。

 イメージを膨らませながら表し方を工夫することで,自分の思いを実現する子ども

 ぜひ,このような子どもの姿を見に初等教育研究会にいらしてください。授業と紀要とを併せてご覧ください。たくさんのご意見をいただきたく思います。お待ちしています。

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