個人研究
特別活動:
村越 千紋
附属新潟小学校3年目,村越千紋(むらこしちあき)です。
研究教科は特別活動です。
今年度は,3年生を担任します。
子供にとって学校や学級は身近な社会です。それらをよりよくしていくためには,仲間と協働してくことが必要不可欠です。
子供は,自分たちの課題に目を向けて自分たちで解決していくという経験を経て,自分の考えを調整しながら多様な価値観をもつ他者と共に課題を解決する大切さを実感を伴って学んでいきます。
子供が互いを尊重し,協力し合って課題を解決していく自治的な集団を育成するための話合い活動の在り方を探っていきます。
研究キーワード:「学級経営」「学級づくり」「話合い活動」
たくさんのご意見をいただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
Mail:murakoshi@fusho.ngt.niigata-u.ac.jp
当番活動と係活動
2022.09.21
「当番と係の違いは?」
2学期になり,当番と係を変えることに…
ただ変えるだけではなく,今回は,1学期の当番活動と係活動の振り返り基に,改めて当番と係について子供と一緒に考えてみました。
子供たちは,「当番活動は,学級をより快適に過ごすためのもので毎日仕事があるもの。」「係活動は,学級がより楽しく,より仲を深める,より笑顔が増えるためのもの。」と考えていました。
「1学期と同じ係に入ってもいいか,みんなの考えを聞きたいです。」
1人の子供の発言から,ミニ会議が始まります。
係活動は,何のためなのかを捉えている子供たちは,さらに,係活動を行うことでどうなりたいのかまで考え始めました。
「係活動でいろんな人と仲を深められるから,同じ係にすると同じ人としか関われない」
「新しい発見がない」
「係は,みんなが楽しむためのものだから,やりたいものをやった方がいい」
何の当番が必要なのか,何の係があるといいのか,同じ係はしてもいいのか,係の人数はどうすればいいのかなど,当番や係を決める時,子供と一緒に考えることで私も子供も「新たな発見」があるなと感じています。
これまでの活動を振り返り,子供に委ねられるところは少しずつ委ねて,学級としての成長を見守りたい,2学期です。
初等研Autumn,「よりよい学級にするために」を考える子供たちを見に来てください。
4年生 学活 話合いをはじめるその前に…
2022.04.28
みんなで話し合うために,大切にしていきたいことについて考えました。
「間違えたら恥ずかしい」「反応がないと心配になる」
このような気持ちは,多くの人が抱いたことがあると思います。
子供が互いの思いを共有し,気持ちに共感できたところで,「じゃあどうする?」
子供は,友達の心配な気持ちや不安な思いを受け止め,これからどうしていけばよいのかを自分事で考え始めます。
みんなで話し合っていくために,大切にしていくことをみんなで考えるところから今年度はスタートです!
ハートキャッチ!ふくしき-伝えよう,ふくしきの魅力-
2022.01.27冬休明け,学級じまいを目前にした今だからこそ,見えてくるものがあります。
みなさんの学級では,3月の最終登校日に向けてどのようなことに取り組んでいますか?
子供は,この1年を通して,自分,そして,学級の成長を実感できていますか?
子供は,「このクラスでよかった」という気持ちを抱いていますか?
これらの気持ちは,次年度に向けての子供たちのやる気となり,勇気となります。
学級づくりは,一朝一夕とはいきませんが,今だからこそ,できることがあるはずです。
Winterの授業は,初等教育研究会Autumnの協議会で見えてきたことを生かして,授業改善を図りました。
子供と共によりよい学級を目指して,子供と同じものを見つめて授業を構想しました。
子供と共に見つめたものは…
「ハートキャッチ!ふくしき」の授業は,4月からの成長を子供が自覚し,どうすればもっと成長できるのかについて,みんなで向き合った1時間です。
「変える力」を発揮した子供たちの姿を,ぜひご覧いただけたらと思います。
初等教育研究会Winterでは,皆様から忌憚のないご意見・ご感想をいただければ幸いです。
協議会ではお話できなかったこと
2021.11.11中学年 学級活動「自分にとってもみんなにとってもよりよい活動に」
2021.10.28
①ためしの活動を振り返る
②どのタイプの店にするのか決める
③「体験」の活動をしぼる
④「協力」の視点で活動を考える
Let’s 特活
2021.10.26みなさんは,話合いで結論を出すとき,どのように決めていますか?その決め方は,どうやって決めましたか?
「多数決で自分の考えとは違う方に決まったら,えーって言っちゃうよ…」
これは,ある日の子供の言葉です。子供がこんな言葉を発したとき,みなさんならどうしますか?私は,「これはチャンスだ!」と捉え,子供に「どうしてそう思ったの?」と聞き返しました。話合いのときもそうですが,理由には気持ちが表れます。さあ,この子の答えは…
『みんなの思いがしっかりと聞けていないのに多数決をするのが嫌だ』
ここからミニ会議が始まります。
「でも,多数決って悪くないというか,今はそれが一番いい方法だと思う。だって,みんなが公平に自分の立場を表せるから」
「多数決でもいいなって思える話し合いになっているかが大事なんじゃないの」
「話していない人の気持ちが知りたいんだよ。多数決のときに手を挙げるだけじゃどう思っているのか分からない。今の気持ちが知りたい。」
「多数決までにちゃんと自分の考えを言ったり,改善策とかが出てればいいよね。それで、もう意見がないってなれば多数決でいいと思う」
この話をしているのは,3年生と4年生です。本当に中学年なのかな?と思ってしまうほどです。
子供の意識としては,思いをしっかりと伝え合い,もうこれ以上,意見はないというところまで話ができれば多数決でよいのだそうです。
私は,多数決で決めることも選択肢の一つだと思っています。よさを理解し,問題点をどう改善していくかを十分に考えていれば,自分にとってもみんなにとってもよいものになっていると思うからです。
決め方について,一度,子供とじっくり話してみると新たな気付きを得られるかもしれません。私は,困ったときや迷ったときは子供に聞いています。子供と一緒に考えて,創り出していければいいなと思っています。