更なる授業改善に向けて -初等研Winter協議会より-

2022.02.18

 2月5日に初等教育研究会Winter協議会が行われました。たくさんの皆様に参加していただき,充実した協議会を行うことができました。今回は,チャットでも参会者の皆様からご意見をたくさんいただき,議論を深めることができました。ありがとうございました。

 以下,協議会当日に提示した発表資料の一部です。

 そして,協議会では2つの協議題を基に,協議を進めました。

 今回は,二者択一ではなく,3つのモデル動画の提示を試みました。その理由は,以下のスライドに示してあります。

 3つのモデルの比較には大きな価値がありますが,どのように内容を理解させていくのかは難しさもあると感じました。

 子供の課題意識に関してのご指摘をいただきました。子供は,動画を見ただけでは,どうしても発表の仕方(発表スキル)の方に目が向いてしまいます。それは,仕方のないことだと思います。そこから,内容につなげていく手立てが重要です。今年度3回実践を行い,内容面に関しては,外発的な動機付けが不可欠だと実感しました。その点が,今回の実践における大きな課題の一つでした。

 子供の姿を見て分かったことは,発表動画だけを見つめていたグループは,発表の仕方のみに着目していたということです。

 一方で,発表動画と構成カードを共に見つめていたグループは,しっかりと内容面に着目できていました。

 このことから,発表動画と構成カードは同時に見つめていくことが,内容面での修正において有効だということが明らかになりました。

 「転校した友達に伝える」という設定に関しても様々な意見をいただきました。「見えない相手である」ということは,確かに難しさもあったのかと思います。すぐに反応がもらえないというところもデメリットかもしれません。しかし,「見えない相手だから」こそ,相手のことをいろいろと想像し,その思いに合わせて工夫することもできたのかなと実践を振り返って感じています。

 今年度,初めて「話す・聞く」領域に挑戦し,様々な成果や課題が見えてきました。今年度に得た知見を生かし,更によい授業ができるように研究を進めていきたいと思います。ありがとうございました。

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