「物の溶け方」

2024.02.19

3学期の研究授業について紹介します。

食塩水に絵の具で赤と青の色を付けたものを提示しました。2つの食塩水を試験管に入れるとどうなるのかを問うと子供は混ざって紫色になると考えました。実際に試してみると、赤→青の順だと混ざって紫色になりますが、青→赤の順で試験管に入れると上の写真のように試験管の中で色が分かれます。子供たちは、どうして色が分かれるのかと疑問をもちました。

「食塩水が分かれるのはどうしてか」と学習課題を設定し、予想を問いました。

主な予想は5つでした。

○溶けている食塩の量が違うから。

○入れる順番や入れ方が影響しているから。

○絵の具が影響しているから。

○水と油のように混ざらない性質があるから。

○2つの食塩水の重さが違うから。

ここで予想を収束させていくために、アイスコーヒーの氷が溶けて、水とコーヒーに分かれている事象を提示しました。

子供は食塩水が2つに分かれることと、アイスコーヒーが水とコーヒーに分かれることを関連付けて考えました。そして、青色の食塩水は赤色よりも多くの食塩が溶けているため重くなり、2つに分かれるのではないかと予想しました。

この後、食塩をたくさん溶かした濃い食塩水と、食塩をあまり溶かしていない薄い食塩水の同体積での重さを測定しました。すると、濃い食塩水の方が重くなり、課題について明らかになりました。

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