対面指導とオンラインのハイブリッド化 2年 「やさいはかせになろう」

2020.06.21

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6月11日,中教審で「新しい時代の初等中等教育の在り方特別部会」が開かれました。

そこでは,「感染症が収束した『ポストコロナ』段階では 、教師が対面指導と家庭や地域社会と連携したオンライン教育を使いこなし、ハイブリッド化したかたちで協働的な学びを展開する姿」が提示されました。

体験や活動を学びの中心とする生活科においても, 様々な制限がある中で,このような新しい指導の方法を模索していかなければなりません。

以上を踏まえ,今回は,学校⇒家庭⇒学校のように,対面学習と家庭学習を結び付けた実践をご紹介します。

 

 

 
 
 

青い四角の中が,子どもたちが考えた対策です。「ふくろ」というのは,上から大きな袋をかぶせれば虫が入ってこないだろうという考えから出されたものです。「スプレー」は市販の虫よけスプレーを想定しての発言でした。

 

子どもらしい発想で,子どもたちなりに考えた対策ですが,この時点では科学的根拠や事実等の裏付けがありません。これから対策を考えていく上での,「仮説」であり「見通し」の段階です。もちろんこれも大切な活動の一つです。

 

 
 

附属新潟小学校では,1人1台,iPadを所有しているので,今回のようにアプリを活用して家庭学習ができます。ですが,もし設備が整っていなくても,プリントやノートに追究活動をまとめてくるといったようなことは充分に可能だと考えます。

 

 

 

 

 
 

この「まびき」について,調べてきた子どもはあまりいませんでした。「せっかくできた茎や葉っぱを切っちゃうのはもったいない」「かわいそうだ」という声も上がっていました。調べていない子どもたちにとっては驚きの事実です。

 
 
 

調べてきた事実を全体で共有すると,自然とかかわりや対話が生まれました。「自分が調べたのとはちょっと違う!」という部分があると言いたくなる子どもがいます。

 

安易に同調しない子どもが考えを出し始めるとき,対話は面白く発展していきます。

 

クラスの中で何となく出来上がっていた,「虫対策には「牛乳スプレー」をかければよい。」という考えに対して,「かけるだけじゃだめ」「かけっぱなしじゃ腐るなど,逆に悪い影響が出る」というのは,牛乳スプレーのデメリットの部分でもあります。子どもたちの落ち着いていた思考が,揺らぐ瞬間です。

 

第1回の「やさいかいぎ」で,市販の虫よけスプレーをかければよいと思っていた子どもも,第2回の「やさいかいぎ」を経て,「牛乳スプレー」の良さに気付くと同時に,「洗い流さないといけない」という新たな視点にも気付きました。

 

 
 

 
 


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