相手に分かりやすく伝えよう【話す・聞く】-初等教育研究会Autumn-

2021.10.27

 初等教育研究会Autumnが近づき,授業動画の公開もスタートしました。ここで,研究会で公開する授業の前時までの流れをお伝えします。「1年生にお気に入りの本を紹介する」という言語活動を設定し,単元の学習を進めていきます。以下,第1時~第6時までの学習の様子です。

 発表の仕方(話し方)について,上手になったと実感し,発表する自信をもった子供たち。「もう,いつでも発表できるよ!」と考えている子供たちに対し,内容面にも目を向けてほしいと考えました。しかし,何もない状況で内容面に目を向けることは,低学年段階では難しいです。

 そこで,聞き手に近い立場である「1年生の担任の先生」からアドバイスをもらうことにしました。子供たちの2回目の発表動画を見てもらい,その発表についてアドバイスをしてもらった動画を子供たちに提示しました。

 発表の仕方についてほめられた子供たち。「やったあ!」と喜んだところ,「ですが…」という言葉が続きます。

 「たくさんの内容を話されると,1年生は分からなくなる」ということを伝えられます。「たくさん話した方がきっと1年生は分かりやすいはず!」と考えていた子供たちは戸惑います。

 「どんな内容にすれば,1年生にとって分かりやすい発表になるんだろう?」

 単元を通して,初めて発表の内容面に課題意識をもった子供たち。この状況の子供たちが,どのようにして発表内容をより分かりやすいものにしていくかを,本時の授業で提案します。

 11月6日(土)の協議会では,ぜひたくさんのご意見をいただき,初等研Winterに向けての授業改善の視点を学びたいと思っています。また,授業動画視聴後のアンケートにもご協力をお願いします。研究会へのご参加をお待ちしています!

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