第6学年「音楽でつながろう」北京普通大学実験小学校と附属新潟小学校との音楽交流

2021.05.23

 新学期が始まって一ヶ月が過ぎました。去年の今頃は,新型コロナウィルス感染症対策を踏まえつつ,音楽科の学びを止めないために何ができるのかを必死に考えていた時期でした。音楽室に眠っている楽器を引っ張り出したり,新たな歌唱の方法を探ったり…うまくいったこともあればうまくいかなかったこともありました。そして,あれから1年。事態が好転しているとは思えませんが,気付かされたことがありました。わたしたちには「音楽」が必要だということです。

 今年度は,普段の授業の様子もお伝えしながら,こまめにホームページを更新していきます。

 今回は,北京普通大学実験小学校と附属新潟小学校との交流音楽授業の様子をお伝えします。当校は,中国の様々な小学校と友好関係を結び,互いの小学校を行き来して交流を続けています。今年度は,現在の状況下から,リモートでの音楽交流授業を行いました。

 授業は,2回に分けて実施しました。1回目は,中国の子供が「まつり花」(数年前まで教科書にも掲載されていました)を教えました。「まつり花」は,中国の地方ごとに節回しが違います。日本の子供たちは三つの音源を聞きながら,「声が日本の民謡に似ている」「同じ曲なのに,イメージが全然違う」などと気付きました。さらに,2回目の授業では日本の子供が「茶つみ」を教えました。お茶は中国から伝わり日本独自の文化に発展したこと,緑茶・ウーロン茶・紅茶などお茶の種類は数あれど,もとは同じ葉からできていることを伝えました。ここには,国は違ってもわたしたちはつながっているというメッセージが込められています。

 さて,「茶つみ」といえば手合わせです。画面越しですが,一緒に同じ手合わせをして交流を深めるというねらいがあります。しかし,中国と日本との拍感が違うため,中国の友達にとっては難しいのではないかと考えました。子供たちと話合い,事前に手合わせのビデオを撮影し中国の友達に送ったらどうかという提案が出されました。当日は,日本の歌の楽しさを味わう中国の子供の姿が画面越しに伝わってきました。

今回の交流に終わらず,子供が音楽を通して文化や多様性を認め,未来に向けて友好的な関係を築くことができる機会をつくっていきたいと思います。

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