協議会その後…そして授業改善へ!

2022.01.16

初等教育研究会Autumn (11月)にご参会いただいた皆様,大図(生活科)の協議会に参加してくださった皆様,大変ありがとうございました。

  

協議会でのご意見やチャット,アンケートなどでいただいたたくさんのご意見,心から感謝しております。

   

協議会を振り返り,今後の授業を考えていく上で,自分の中で大切なことが段々と整理されていきました。今回は,協議会で見えてきた成果と課題,そして今後どんな授業改善を図っていくかご紹介いたします。

   

まずは,協議会でいただいたご意見をもとに成果と課題をまとめてみました。

子供は,資料をもとにして,常に1年生の思いや心配ごとについて思考していました。

しかし,教師の授業の進め方が一方的になってしまい,子供の思考に合っていない展開になってしまったことは否めません。

本時では,

「あなたの班ではどのように遊びをレベルアップさせたいですか」

という発問で,班ごとに個別の課題を設定させました。この発問で,すんなりと班の課題を記述したところもありましたが,この発問をする以前から既に,解決策を考え始めていた班もありました。

班ごとに個別の活動,個別の課題に向かっていくことが,本時の「ウリ」でもあったのですが,なかなかスッキリしない展開になっていたように思います。

「資料読み取りの時間が足りない」という指摘は,言わずもがなその通りです。

  

また,協議会ではそこまで話題には上がらなかったのですが,協議会後に授業の反省を考えていく中で,このような疑問が浮かび上がってきました。

子供は,1年生のために「遊び」をつくってきており,1年生の思いに応えようと,アンケートをとり,修正を図っていきました。

なので,1年生のアンケートに書かれている通りに,遊びを変えていったのです。その姿は,至極当然の姿だと思うのですが,

子供たちはこれまでに「自分たち」がとことん楽しく遊んでいた「遊び」をころっと変えることに何も思わなかったのだろうか。

  

自分たちがこれまで追求してきたことに「こだわり」や「思い」はなかったのだろうか。

相手の意見を全て受けること=よりよい活動 ??

そんなことが疑問に残りました。

 

本時の抽出児が,授業分析の視点「4象限」のどこに位置付くか考えてみました。

自分の既習の「気付き」同士をつなげ,遊びを修正・発展させていく姿がありました。そのとき子供は,常に「1年生が楽しく遊ぶため」という目的を意識して思考をしていました。

その意味では,授業者が設定した「中核的な内容」にそれずに向かっていたと言えます。

しかし,1年生のアンケート・感想に書いてある通りに,そっくりそのまま遊びを変えていく姿が見られました。班の対話を見ても,解決策の検討というよりは,一年生の要望に答えられる方法を班でアイディアを出しながら,一つ一つ解決してくような姿でした。

その解決策が本当に目的に合っているのか,仮説的で問い直し,見つめ直しがあるような「探索的対話」には向かっていなかったように判断しました。

   

ここからは本時後の子供の様子です。子供たちは明確に相手意識をもって招待活動「車ランド」を行いました。

授業改善には直接関係ないですが,子供たちの素敵な姿をご紹介します。

本時の対話場面で生まれた新たな遊びのルールも取り入れました。

丸がついているところは,私が特に「子供の気付きってすごいなぁ」と思ったところです。

誰かに何かをしてあげることの喜び,「あなたがうれしいと私もうれしい」ということ。

初めにもっていた目的を,自分たち自身で大きく越えていったということ。

こんな「自分自身への気づき」が生まれました。

真剣に考え,行動していったからこそ,気付けたことですね。

  

さて,以上のような成果と課題を踏まえて,このような授業改善のポイントを考えました。

具体については,1月29日に指導案と授業動画を公開いたします。しばらくお待ちください。 

↓↓2月の授業紹介スライドを作成しました。↓↓

   

初等教育研究会Winter (2月)まで1ヶ月を切りました。

まだまだ申込み受付中です。Autumn (11月)の授業動画も,なんと全て見逃し配信いたしますので,是非ともお申込みいただき,たくさんご意見ください。

よろしくお願いいたします。

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