個人研究

家庭科: 小川 有美

家庭科: 小川 有美

附属新潟小学校5年目となりました。小川有美と申します。

今年度は,5年生を担任します。

 

「今こそ家庭科!」

現代の社会では,個人や家庭のライフスタイルが多様化し,生活のあり方も多様な選択肢があります。このような社会の中で,我々は,ただ受身のまま流されるのではなく,自分の生活経験を基にした感覚を大切にしながら自分がどうありたいかという軸〔自分軸〕を定め,よりよい生活について考え続ける必要があります。そのためには,与えられた情報を取り入れるだけでなく,楽しさや快適さなどを付加しながら,情報を適切に取捨選択していくことが豊かな生活につながっていくと考えます。

よりよい生活を創造するために生活の営みを工夫する力の育成を目指す家庭科は,まさにこのような現代社会で,「今,ここ」にある生活を豊かにするために必要なスキルを得ることができる大切な教科です。

今年度も,たくさん学び,実践につなげていきたいと思います。
多くの皆様からご指導いただければありがたいです。よろしくお願いいたします。

研究キーワード:「生活の問い直し」「批判的思考」「生活知+科学知」

 

お気軽にご意見・ご感想をお寄せください。

メール ogawa@fusho.ngt.niigata-u.ac.jp

家庭でできそうな仕事をみつけよう~お茶をいれてみよう~

2021.06.05

今年度も家庭科の学習がスタートしました。

5年生は初めての家庭科,6年生は2年目の家庭科の学習となります。そんな2学年が,一緒に学習をするとどうなるのでしょう。

第5・6学年複式において,「お茶をいれてみよう」の学習をしました。この学級は,5年生8名,6年生8名の計16名です。

5年生と6年生でペアになり,お茶をいれました。「どのようにペアになる?」との問い掛けに,子供は学年別になりやってみようと自分たちでペアをつくりました。

ペアで4人分をいれました。自分たちの分2つと,他のペアへ2つ。自分たちのいれかたと,他のペアのいれかたを比較するためです。子供は,「自分たちの方が濃い」「他のペアと同じ濃さだ」と気付きを伝えていました。

6年生は,昨年度の実習を思い出し,改善点を5年生に伝えていました。また,5年生は6年生からのアドバイスをもとに,急須にお湯をいれて同じ濃さになる工夫を考えていました。

ふり返りにもあるように,6年生は,昨年度のお茶のいれかたとの比較も行っていました。

「昨年は濃すぎたから,今年は茶葉を調節しておいしくいれたい」とう思いを5年生に伝え,一緒においしいお茶をいれようと取り組んでいる姿。とても自然な学び合いがみられました。

「他の調理もリベンジしたい!」そんな思いを強くしている6年生と,「家庭科って何をするかわくわくする!」と意欲的な5年生との今後の学習がとても楽しみです。

今回ご紹介した第5・6学年複式は,オンライン開催の複式教育研究会(社会・算数)でご覧いただけます。

複式教育研究会 受付開始です! | 新潟大学附属新潟小学校初等教育研究会 (fuzoku-niigata.jp)

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メール ogawa@fusho.ngt.niigata-u.ac.jp

初等教育研究会 快適な住まいプロジェクト-音と生活との関わり-

2021.02.16

令和2年度初等教育研究会へご参会いただき,ありがとうございました。

協議会や授業アンケートでは,たくさんの貴重なご意見をいただき,ありがとうございました。

協議会でお話させていただいた前時までの子供の姿と実験の様子です。

※2・3時間目の授業で使用した学習スライド,実験で使用した糸電話,10分の1組み立て住宅模型は,新潟大学教育学部飯野由香利教授よりお借りしたものです。

授業の詳細につきましては,研究紀要をご覧いただければ幸いです。

研究紀要 | 新潟大学附属新潟小学校初等教育研究会 (fuzoku-niigata.jp)

快適な着方のヒミツを探ろう

2020.12.02

衣生活についての実践をしました。

普段,一日の過ごし方や場や目的を意識することなく無意識に着ている衣服について,「今日着ている服はどうして選んだのか」と問い,自分事の課題となるように意識化させ学習を進めていきました。

題材を通して「快適な着方のヒミツを探ろう」という課題をもち,生活場面の快適な着方を考えることを通して,衣服の役割を保健衛生上や生活活動上の働きから見直すことができると考えました。そのことで,子供は,健康・快適・安全の見方・考え方の視点に気付き,衣生活を新たな視点をもって捉え直していきました。また,10月末に予定している自然体験教室に向けて,活動に合わせた快適な着方について考えることを通して,実生活への実践へとつなげていくことができると考え,授業を進めていきました。

自然体験教室へ向けた実際の着方を考えたときに,天候の変化に応じた着方や活動内容に応じた着方について考えている様子が見られました。また,前時の実験の結果を基に,快適な着方を考えることができました。

指導案,実験内容はファイルをご覧ください。ご意見,ご感想をお願いいたします。

Mail: ogawa@fusho.ngt.niigata-u.ac.jp

今こそ家庭科

2020.08.10

第6学年の「生活時間を見つめよう」の学習で,休校中に家庭で取り組んだことを共有しました。前回はそのことをお伝えしましたが,そのときに,3月と4月の休校のことを比較した子供たちの姿が見られました。

休校という非日常の生活を送っていた子供たちですが,2回目の休校のときに1回目の休校とは違う過ごし方をしていたようです。

対面学習での共有によって,朝の過ごし方や3月と4月の休校の過ごし方の違いへの気付きが生まれました。 今のこの状況だからこそ考えることができる生活の課題の中で,子供たちは自分や家族の生活をよりよいものにしようと工夫していました。

生活時間を見つめようⅡ

2020.05.29

休校中に,子どもたちはどのような生活を送っていたのでしょうか。

「どのように過ごしていましたか」と家庭での過ごし方について聞いてみました。

子どもは,やったことのない家庭の仕事にチャレンジしたり,家にあるものを利用して物を作ったりとさまざまなことに取り組んでいました。同じように過ごしている日々の中で,新しいことに取り組んでいきたいという思いがあったようです。また,家族とのかかわりが少ないと感じた子どもは,食事の手伝いをしたり,一緒に運動をしたりすることを通して,家族との会話を増やそうと考えていました。

このような機会だったからこそ「家族とゆっくり向き合えた」「自分のことを話すだけでなく,家族のことも知ることができた」と嬉しそうに話をしてくれました。

今だからこそできることを考え,家族とのかかわりを見つめ,前向きに毎日の生活を過ごしていた子どもの逞しい姿が見られました。それは,まさしくどのような状況においても,自分で考え選択し,よりよく生きていく力ではないでしょうか。

本実践では,そのような話し合いの中から,生活を送る上で大切になることを考え,次の課題へとつなげていきました。

生活時間を見つめよう

2020.05.08

~Stay Home 自分と家族とのかかわりを考える~

わたしたちは毎日どのような時間の使い方をしているのでしょうか。

自分の生活を見つめ,自分の生活の課題や家族と共に過ごす時間の工夫について考えました。

明日も来たくなる家庭科室へ

2020.04.24

3月の休校のときに,家庭科室の清掃や整理・整頓をしました。

長年使われていなかったものや古くなったものを分類し,交換が必要なものは新しく買い換えました。

調理用具や皿などを全て洗い,棚やガラスも全て拭きました。また,調理用具は,子どもが取り出しやすい場所を考えて棚に入れ直しました。昨年度より,用具がどこにあるのかをすぐに見付けることができるように,写真を貼っています。調理実習のときに,子どもが迷わずに用具を探すことができて有効な手立てとなっています。

消費者の役割って何?-物やお金を上手に使おう-

2020.02.09

1時間目

身の周りにはたくさんの物があり,様々な物を買ったり,使ったりしていることに気付きました。持続可能な社会の構築の視点から,環境のことを考えた買物の仕方や物の選び方について工夫できる「かしこい消費者になろう」と,学習の見通しをもちました。

2時間目(2月6日)

買物をした後に,返品できない理由を考えました。買物の場面で,売買契約が成立している場面を考えることにより,返品ができなくなる理由に気付きました。 また,ゲストティーチャーの新潟市消費生活センターの方の話をお聞きし,考えを深めました。

3時間目(2月7日)

物を選ぶためには,どのように選べばよいのかを考えました。まずは,筆箱を選ぶときについて考えました。見た目,使いやすさ,収納のよさ,値段など,さまざまな選び方を考えました。次に,考えた着眼点を基に,服やキャベツでも考えました。 また,ゲストティーチャーの新潟市消費生活センターの方の話をお聞きし,考えを深めました。

2月6日(木),7日(金)の初等教育研究会では,たくさんの方々から授業やシェアリングタイムにご参加いただき,ありがとうございました。たくさんのご指導をいただき,本当に感謝しております。また今後の実践につなげていきたいと思います。

また,ご意見・ご感想などありましたら,お気軽にご連絡ください。


持続可能な社会へ 消費者の役割って何?

2020.01.22

2月6日(木)7日(金)の初等教育研究会では,買物の仕組みと消費者の役割について考える授業を公開します。

買物の仕組みと消費者の役割は ,来年度から実施される新学習指導要領において新設され,中学校へつなぐ基礎となる内容となります。

授業では,生活のさまざまな場面を考えながら,環境に配慮した買物の仕組みと消費者の役割について考えていきます。

これからの社会を生きる子どもたちにとって,どのようなことを考え,物を選び金銭を使っていくことが大切なのか。

授業を通して,考えを深めていきたいと思います。

多くの方のご参会をお待ちしております。

2月6日(木)授業Ⅱ 10:45~

2月7日(金)授業Ⅲ 11:45~


くふうしようおいしい食事~とっておきの献立を考えよう~

2019.12.14

献立を考えるために大切なことは何だろう?

前時では,献立を作成するときには,主食,主菜,副菜,汁を扱い,これらの組合せで1食分の食事が構成されていることや,健康のために栄養バランスを考えることが大切であることを学習しました。しかし,献立を毎日続けて考えるためには,栄養バランスがよくても同じ献立では,飽きてしまったり食欲がなくなったりするのではないかと気付きました。そこで,献立を作成するためには,栄養バランスの他にどのようなことを考えればよいかについて家庭で献立作成の工夫について取材する活動を設定しました。

本時では,献立作成の工夫についてどのようなものがあるのかを交流しました。たくさんの献立作成の工夫があることに気付き,子どもたちは家庭によって工夫が違うことや他の工夫のよさを知ることができました。
その後,献立作成をするために大切なことは何かを考えました。子どもは,「栄養バランス」を健康のためにも大切な着眼点であることに気付き,発言をしていました。また,「旬のもの」「違う料理」「時短」の着眼点も見いだしました。

見いだした着眼点を基に,モデル献立を改善しました。子どもは,モデル献立には,野菜が足りないことや,栄養バランスが悪いことに気付き,献立を作成している様子が見られました。

献立作成に大切な着眼点を考え,その着眼点を基にこれからの生活で生かしていきたいことを考える姿が見られました。

詳しくは,令和2年2月6日・7日の初等教育研究会研究紀要をご覧ください。

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