個人研究

国語科: 渡邉 裕矢

国語科: 渡邉 裕矢

附属新潟小学校2年目。渡邉 裕矢(わたなべ ゆうや)と申します。

研究教科は国語科です。「話すこと・聞くこと」領域を中心に研究を行っていきます。

 

現代の社会においては,価値観の多様化が大きく進展しています。様々な価値観をもった人々に対して,自分の考えを伝えて理解してもらうためには,言葉を用いて的確に伝える能力の育成が重要です。言葉を通じて伝えるよさを味わうとともに,自分の考えを的確に伝わるように表現する子供を育成したいと考えています。

 

「どのようにすれば,子供が発表内容の構成の問題点に目を向けることができるのか?」

「子供が発表内容の修正を行っていくためには,どのような手立てが必要なのか?」

実践を通して,明らかにしていければと考えています。

 

多くの皆様から,御批正をいただければ幸いです。

どうぞ,よろしくお願いします。

 

メール:watanabe@fusho.ngt.niigata-u.ac.jp

更なる授業改善に向けて -初等研Winter協議会より-

2022.02.18

 2月5日に初等教育研究会Winter協議会が行われました。たくさんの皆様に参加していただき,充実した協議会を行うことができました。今回は,チャットでも参会者の皆様からご意見をたくさんいただき,議論を深めることができました。ありがとうございました。

 以下,協議会当日に提示した発表資料の一部です。

 そして,協議会では2つの協議題を基に,協議を進めました。

 今回は,二者択一ではなく,3つのモデル動画の提示を試みました。その理由は,以下のスライドに示してあります。

 3つのモデルの比較には大きな価値がありますが,どのように内容を理解させていくのかは難しさもあると感じました。

 子供の課題意識に関してのご指摘をいただきました。子供は,動画を見ただけでは,どうしても発表の仕方(発表スキル)の方に目が向いてしまいます。それは,仕方のないことだと思います。そこから,内容につなげていく手立てが重要です。今年度3回実践を行い,内容面に関しては,外発的な動機付けが不可欠だと実感しました。その点が,今回の実践における大きな課題の一つでした。

 子供の姿を見て分かったことは,発表動画だけを見つめていたグループは,発表の仕方のみに着目していたということです。

 一方で,発表動画と構成カードを共に見つめていたグループは,しっかりと内容面に着目できていました。

 このことから,発表動画と構成カードは同時に見つめていくことが,内容面での修正において有効だということが明らかになりました。

 「転校した友達に伝える」という設定に関しても様々な意見をいただきました。「見えない相手である」ということは,確かに難しさもあったのかと思います。すぐに反応がもらえないというところもデメリットかもしれません。しかし,「見えない相手だから」こそ,相手のことをいろいろと想像し,その思いに合わせて工夫することもできたのかなと実践を振り返って感じています。

 今年度,初めて「話す・聞く」領域に挑戦し,様々な成果や課題が見えてきました。今年度に得た知見を生かし,更によい授業ができるように研究を進めていきたいと思います。ありがとうございました。

相手にもっと分かりやすく伝えよう【2年国語】-初等教育研究会Winter-

2022.01.26

いよいよ,初等教育研究会Winterが近付いてきました。初等研Autumn協議会で浮かび上がった以下の4つの改善点を基にして,今回の単元「相手にもっと分かりやすく伝えよう-楽しかったよ,2年生-」を構想しました。



7月の実践では伝える相手を「同じクラスの友達」に,10月の実践では「1年生」に,そして今回は「他校の2年生」に伝えることを提案しました。相手意識を外に向け,資質・能力のレベルアップを狙いました。

子供に「発表を誰に伝えたいですか?」と問うと,「(6月に転校した)希さん!」という声が数多く挙がりました。そこで,伝える相手を「他校に転校した友達」に設定しました。

以下,単元の流れと本時に至るまでの学びの様子を紹介します。

グループごとに相談し,自分たちの担当の発表内容を考え,構成カードに書きました。

構成カードが完成した段階で,試しの発表を行い,発表動画を撮影しました。この動画は,「伝える内容を考えたばかり」「読むだけで精一杯」の内容面でも技能面でもまだまだ不十分さのある動画です。これを「修正・改善」していく過程で,「知の更新」を目指していきます。

そのために,本時では以下の3つの働き掛けを行います。

子供がどのように「対話」し,どのように「知の更新」をしていったのか。ぜひ授業動画をご覧いただきたいと思います。そして,ぜひ協議会にも参加していただき,忌憚のないご意見をいただけると幸いです。

どうぞ,よろしくお願いします。授業協議会でお会いできることを楽しみにしています!

GATA-KEN33 協議会の内容と授業改善に向けて

2021.12.27

先日は,年末のお忙しい中,たくさんの方に参加をいただきGATA-KEN33を開催することができました。ありがとうございました。

協議会の内容と授業改善に向けて話題になったことをお伝えします。

まず,協議会で提示した資料です。本時までの流れや,抽出児童の考えを紹介しています。

そして,以下は協議会で話題になったことです。

「伝記の授業で付けたい“ことばの力”とは?」「学習活動や学習課題は,子供の追究意欲を高めるものとなっていたのか?」

今回の実践は,「知識構成型ジグソー法」という方法論がメインとなってしまい,国語科の学習としては少し物足りない面もあったという課題が浮き彫りになりました。

本実践の課題を改善し,国語科における「知識構成型ジグソー法」の効果的な在り方を,今後も追究していきたいと思います。

GATA-KEN33 国語「やなせたかし-アンパンマンの勇気」

2021.12.20

12月22日(水)に,当校の国語部がお届けするGATA-KEN33を開催します。

スペシャルゲストは,富山国際大学の岩﨑直哉 様です。当日は,伝記「やなせたかし-アンパンマンの勇気」の授業について協議します。本実践のキーワードは…,

「知識構成型ジグソー法」「対話」「並行読書作品の交流」

です。興味のある方は,ぜひ参加していただければと思います。

 以下のリンクから,当日の12:00まで参加を受け付けています。

https://forms.gle/aCrRwaSQVKMfZNeX6

 どうぞ,よろしくお願いします。

授業改善に向けて -初等研Autumn協議会より-

2021.11.12

 先日,初等教育研究会Autumn協議会が行われました。紅葉日和,晴天の休日にもかかわらず,県内・県外から多くの皆様に参加していただき,大変感謝しております。ありがとうございました。

 協議会当日に提示した発表資料や,協議会の様子をお伝えしたいと思います。

 このように,本実践の概要と,抽出ペアの学びの姿を説明しました。

 その後,2つの協議題を軸に協議を行いました。協議題①は,「モデル動画と構成カードを段階的に提示して内容を検討したことは,子供たちが必要な事柄を選ぶ見通しをもつ上で有効に働いたか」。まず,協議会参加者の皆様から,Zoomの投票機能を使って評価をしていただきました。

 この働き掛けについては,概ね肯定的な評価をしていただきました。以下,協議で話題になった「授業の課題点」や「授業改善に向けた視点」をお伝えします。

 次に,協議題②「抽出ペアの姿に『探索的な対話』は見られたか。また,『中核的な内容』に向かっていたか」についてです。投票機能によるアンケートの結果は,以下のようになりました。

 「中核的な内容」に向かっていたという肯定的な評価が多い中,「探索的な対話」にはならなかったのではないかという意見もいただきました。以下,課題や授業改善に向けての視点です。

 また,協議会の中では,「年間を通してどのように『話す・聞く』資質・能力を育てていくのか」ということも話題に挙がりました。私は,以下のように単元のつながりを考えながら,年間の指導計画を構想しています。

 ここで大切なのは,各単元の入口を,「前回の単元で撮影した自分の発表動画を見返すことからスタートする」ということです。これまでの学習で「どんなことができたのか」また,「どんなことが足りないのか」を振り返ることからスタートするということです。そして,各単元だけではなく,これまでの学びを振り返りながら,スパイラルに資質・能力の育成を行っていきます。

 協議会では,たくさんのご意見をいただき,大変勉強になりました。初等研Winterに向けての授業改善の視点として大切だと考えていることは,以下の点になります。

 協議会でいただいたご意見をもとに,授業をしっかりと見つめ直し,授業改善に生かしていきたいと思います。

 2月の初等研Winterでは,今回よりも何倍も素晴らしい子供たちの姿をお見せできるように頑張りたいと思います!よろしくお願いします。

相手に分かりやすく伝えよう【話す・聞く】-初等教育研究会Autumn-

2021.10.27

 初等教育研究会Autumnが近づき,授業動画の公開もスタートしました。ここで,研究会で公開する授業の前時までの流れをお伝えします。「1年生にお気に入りの本を紹介する」という言語活動を設定し,単元の学習を進めていきます。以下,第1時~第6時までの学習の様子です。

 発表の仕方(話し方)について,上手になったと実感し,発表する自信をもった子供たち。「もう,いつでも発表できるよ!」と考えている子供たちに対し,内容面にも目を向けてほしいと考えました。しかし,何もない状況で内容面に目を向けることは,低学年段階では難しいです。

 そこで,聞き手に近い立場である「1年生の担任の先生」からアドバイスをもらうことにしました。子供たちの2回目の発表動画を見てもらい,その発表についてアドバイスをしてもらった動画を子供たちに提示しました。

 発表の仕方についてほめられた子供たち。「やったあ!」と喜んだところ,「ですが…」という言葉が続きます。

 「たくさんの内容を話されると,1年生は分からなくなる」ということを伝えられます。「たくさん話した方がきっと1年生は分かりやすいはず!」と考えていた子供たちは戸惑います。

 「どんな内容にすれば,1年生にとって分かりやすい発表になるんだろう?」

 単元を通して,初めて発表の内容面に課題意識をもった子供たち。この状況の子供たちが,どのようにして発表内容をより分かりやすいものにしていくかを,本時の授業で提案します。

 11月6日(土)の協議会では,ぜひたくさんのご意見をいただき,初等研Winterに向けての授業改善の視点を学びたいと思っています。また,授業動画視聴後のアンケートにもご協力をお願いします。研究会へのご参加をお待ちしています!

自分の思いを伝えるために話し方の構成を工夫する ~2年「あったらいいな,こんなもの」~

2021.08.05

 本単元では,「自分の伝えたい思いに合わせて,話す事柄の順序を考えること」を中核的な内容に設定しました。そして,ICTの活用も位置付けながら単元を構成しました。

 子供たちは,自分の考えた道具をよりよく伝えるために,話す事柄の順序を考えながら発表原稿を作り,聞き手に伝えることができました。しかし,今回の実践から,新たな課題が見つかりました。

 ▲自分の考えが形成された段階では,話す事柄の順序を変える必要感を感じない子供が見られた。

 ▲構成を考える場面では,「書くこと」のような授業になってしまった。「話す・聞く」のよさを生かした授業にする必要がある。

 課題を修正しながら,次の実践に取り組んでいきます。

自分の思いを表現する言語活動の工夫 4年「アップとルーズで考える」

2021.05.31

 今年度は,国語専科として,2・4・5学年の国語授業を担当しています。学年や領域問わず,実践した内容を提案していきたいと思います。4年「アップとルーズで考える」での実践です。

 子どもたちは,自分たちが経験した運動会という行事だからこそ,「書きたい」「伝えたい」というエネルギーをもって学習に取り組みました。これからも,子どもたちの思いを大切にした言語活動を設定していきたいと思います。

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