個人研究

音楽科: 米山 陽子

音楽科: 米山 陽子

米山 陽子(よねやま ようこ)と申します。
附属新潟小学校2年目です。研究教科は音楽です。
正解のない課題に向かって試行錯誤する中で,仲間と対話を深め,新たな表現に価値を見い出すことのできるような音楽の授業を目指します。今年度も附属小学校の素敵な子どもたちと一緒に勉強していきます。
多くの皆様から,御批正をいただければ幸いです。
どうぞよろしくおねがいします。

メール:yoneyama@fusho.ngt.niigata-u.ac.jp

(お気軽に,ご意見・ご感想をお寄せください。)

世界の踊りの音楽を窓に,地域に伝わる音楽を見直そう

2020.05.29

2年生の実践です。世界の踊りの音楽を鑑賞した後に,地域に伝わる踊りの音楽を家族にインタビューする課題を出しました。「炭坑節を踊っているんだって。福岡県の踊りなのに,どうして新潟でおどっているのかな」「イヤーやハイハイという掛け声が入っているんだって」「みんなでぐるぐる踊ると,とっても楽しいんだよ」と様々な反応がありました。様々な地域から通ってくる子どもたち。違いが新たな発見へとつながりました。

オンライン学習を生かして授業をしよう

2020.05.22

分散登校が始まり,家庭でのオンライン学習を生かした授業を組み立てようと考えました。

オンライン学習では,リコーダー演奏に苦手意識をもつ子どものために,ポイント動画を配信しました。旋律の反復や変化,リコーダーの運指について確認し,音源に合わせて教師が演奏したものです。

登校日には,友達とパートの役割について考え,楽器を選んで合奏を行いました。リコーダーの旋律に慣れ親しんでいたからこそ,他のパートが重なった響きや面白さを感じることができました。

想像をふくらませて~どうする?休校中の課題~

2020.05.08

 休校前にリズムボックスを使い,即興的にリズムをつくる学習をしました。拍に乗って様々なリズムを体験し,新しいものを生み出すことを楽しむための活動です。子どもたちはリズムを反復したり自由なリズムを生み出したり,またボディーパーカッションも飛び出す楽しい時間になりました。

 休校中は,リコーダー練習やプリントなどの課題が多くなりがちですが,子どもたちが想像力を働かせて学習できるような音楽科の課題を考えました。

休校中の課題をどうするか?

2020.04.25

再休校に入り,休校中の課題をどうするかについて話し合ったり準備に追われたりと慌ただしい日々が続いています。きっとご家庭においても,毎日の昼ご飯をどうするか,日々溜まってくるストレスを子供たちにどう発散させるか,持ち帰ってきた課題のサポートをどうすればよいかなど試行錯誤の日々だと思います。当校は,一人一台タブレットを所持しているので,休校中の健康観察や課題配信についてはタブレットを通じて行っています。
子供たちから課題の返信が届くと,休校中も時間割を見ながら自分で学習し,元気で過ごしているのだなと少しほっとします。
今回は,「子供とつながるオンライン学習支援」について考えます。

【自主学習に活用できるサイト・・・文部科学省HPより】
●「子供の学び応援サイト」
教師向け資料・動画・ワークシートなどにアクセスできます。
・NHK for school 音楽ブラボー(ポイントが絞られていて,歌唱・器楽・音楽づくりなどジャンルも豊富です)
・ヤマハデジタル音楽教材(ソプラノリコーダーの練習に活用できます。5月6日まで無料で利用することができます)

・教育芸術社の自宅学習支援コンテンツ(教科書で扱う参考曲の音楽データを聴くことができます)

・教育芸術社の音楽しらべ隊(様々な音楽や作曲家について調べることができます)

【4年生のオンライン学習支援例】

(事前準備) ヤマハデジタル音楽教材(ソプラノリコーダー編)をipadで体験し,学習カードを配布

      常時活動としてリズムリレーを体験

(課題のステップ 週2回の音楽授業として)

1時間目:デジタル音楽教材(ソプラノリコーダー編)から挑戦したい曲を選んで,演奏する。感想をタブレットで記入し,提出する。

2時間目:クラッピングのポイント動画を見る。クラッピングファンタジーの音楽データに 合わせて演奏する。

3時間目:ボディーパーカッションの参考動画を見る。8拍分のボディーパーカッションを考える。

4時間目:学習の振り返りをタブレットで記入し,録音した作品を提出する。

まだ手探りな部分もありますが,タブレット端末の向こうにいる子供の姿を想像しながら授業を組み立てることは,日々の授業と変わりません。家庭にいるからこそできること(ペットボトルで音楽をつくろう,家の中で音探しなど),子供が楽しみながら想像力を働かせるような音楽科の学習をこれからも考えていきます。

新学期を迎えて

2020.04.19

~音楽科の授業をどうするか~

附属新潟小学校にも,子どもたちの賑やかな声が戻ってきました。
新学期の音楽授業を始めるに当たり,新型コロナウィルスの感染を防ぐために気を付けることについて子どもたちと共通理解を図りたいと思い,スライドを見せながら話をしました。
きっと保護者の方の中にも,授業の様子について不安を抱いている方が大勢いらっしゃると思います。

3密を防ぐために床にラインを貼り付け,窓を開けています

○音楽の時間に気を付けること○
1.歌う時もマスクを付けます
2. 友達と前後の間隔をとって座ります
3. 共用楽器やリコーダー・鍵盤ハーモニカは当面使用しません
4. 授業が終わったら,手洗いうがいをします

3つめで,子どもたちの表情が曇ります。「何ができるの?」「歌うことだけしかできないの?」
そこで苦しい状況を逆手にとり,みんなで何ができそうかを考えました。
すると学級の歌を作りたい,共用楽器が使えないなら楽器をつくってみたい(打楽器),歌にダンスを付けて踊りたい,ボディーパーカッションなら自分が楽器になれる・・・等々,アイデアがたくさん生まれました。
子どもたちの発想は無限大だと感激しました。できることが狭まっていると感じていたのは,もしかしたら今までの音楽授業の枠にとらわれていた大人かもしれません。
未知の状況に立ち向かい,仲間と協働しながら創る「音楽の授業」についてこれからも考えていきます。

2月6日(木)7日(金)は初等教育研究会です。

2019.12.23

2月6日(木)7日(金)は初等教育研究会です。

初等教育研究会が迫ってきました。すでにお申し込みくださっている皆様,ありがとうございます。

低学年・中学年で「鑑賞から郷土の音楽の特徴を見いだし,表現に生かす授業づくり」を研究しています。「郷土の音楽の魅力が子どもに伝わりにくい・・・」「鑑賞の授業が一方通行になってしまう・・・」授業をしながらこんな悩みをずっと抱えてきました。皆さんは,いかがですか?

今年度初等研究会の授業テーマは「郷土の音楽を題材とした鑑賞と表現の関連付け」です。新潟に伝わる郷土の音楽の魅力を,子どもたちや参会者の皆さんと一緒に体感できたら素敵だなと思います。

 鑑賞して感想を書いて終わりの授業ではなく,鑑賞から気付いたよさを取り入れて,オリジナルの祭りばやしをつくる授業を目指します。樽太鼓や笛などの和楽器にもチャレンジします。

 題材「祭りばやしで心をつなごう」(3年生)の授業を行います。1日目は,ゲストティーチャーの生演奏から郷土の音楽の特徴を掴みます。2日目は,子どもたちが気付いたよさを生かして,グループごとに音楽づくりをします。皆様からたくさんのご意見・ご感想を伺い,勉強させていただきたいと思っております。

 多くの方のご参会をお待ちしております。よろしくお願いいたします。

オータム研修会

2019.12.20

9月20日にオータム研修会の授業を行いました。

題材「くりかえしをみつけよう」(2年生)の学習です。郷土の音楽として親しまれている万代太鼓の生演奏を鑑賞し,鑑賞から気付いたことを生かして祭りばやしをつくり表現する学習です。

 子どもたちは鑑賞から気付いた「躍進太鼓のリズム」「和楽器の音色」「合いの手」を基にして,グループごとに表したい祭りのイメージを明確にしていきます。チャッパや当たり鉦などの和楽器や自分たちで言葉を工夫した合いの手を入れて楽しい祭りばやしをつくった子どもたち。題材の週末には,和太鼓を教えてくださった万代太鼓飛龍会の渡辺さんに,思いを込めて祭りばやしを伝えました。

知っている曲に合わせて,和太鼓をたたこう

2019.09.27

①音色や演奏の仕方を見つける学習です

 2年生の子どもたちと一緒に,「お祭りの音楽づくり」を行いました。

 まず題材の始めに和太鼓を提示し,楽器に触れる場を設定しました。触れる機会があまりない楽器を試させ,音色や演奏の仕方に着目させるためです。子どもは,生活経験を想起しながら「皮の真ん中を叩くと,ドンと音が出るよ」「縁もカッカと音がするよ」「続けてドコドコドコと叩くこともできるよ」「連打って言うんだよ」などと発言していました。

次に,生活の中でなじみのある音楽に合わせて,和太鼓を試奏する場を設定しました。音楽に合わせて試奏することでゲーム性を高め,和楽器を身近に感じさせるためです。子どもは2人組で馴染みの曲(運動会で踊ったパプリカ・夢を叶えてドラえもん・となりのトトロ)に合わせて,意気揚々と太鼓を叩いていました。太鼓を身近に感じ始めた子どもに「新潟には太鼓の達人がいるんだよ,萬代太鼓の方の演奏を聴かせてもらおう」と提案しました。

 さて,どんな出会いが待っているのでしょうか。

旋律に合わせて太鼓を叩いたり拍を刻んだりと,様々な工夫が生まれます

鑑賞と表現の先に見えるもの

2019.08.10

~たたいて つないで たるきぬた~

永島流新潟樽砧から学ぶ

伝統音楽の授業、どうしていますか?

 伝統音楽領域の学習は,音楽を形づくっている要素が掴みづらい,子どもに魅力がうまく伝わらない・・・悩みがたくさん出てきます。

 本題材では,子どもにとってなじみのある郷土の音楽を鑑賞し,樽太鼓による音楽づくりを学習します。郷土の音楽とは,郷土のわらべ歌,獅子舞の音楽,お囃子,盆踊り唄,民謡などを指します。本題材では,新潟総踊りの伴奏楽器としても広く知られている樽砧を鑑賞し,リズムを工夫して音楽づくりをする姿を目指します。


 本題材の価値は,大きく三つあります。
 一つ目は,永島流新潟樽砧伝承会の生演奏を鑑賞することの価値です。題材の始めに生演奏を聴かせることで,演奏者を通した鑑賞活動を設定します。子どもは,演奏者の息づかい,表情,音の響きを様々な感覚を使って鑑賞することにより,郷土の音楽への憧れをもちます。さらに,体験させることで,演奏者のような音色で太鼓を叩くことが難しいことに気付かせ,「もっと太鼓でいい音を出したい」「リズムを覚えて叩きたい」という欲求を高めさせることができます。


  二つ目は,演奏形態が簡素で,工夫次第では太鼓のリズムを生かした音楽づくりが可能なことです。教科書教材にも,鑑賞の後に音楽づくりが設定されていることが多いのですが,鑑賞で学んだことが音楽づくりにうまくつながらないと感じたことはありませんか?樽砧のリズムは,実際には複雑で,すぐに演奏できるようなものではありません。そこで太鼓のリズムに焦点化し,繰り返して演奏されるリズムを問います。樽砧のリズムに慣れたところで,創作リズムと組合せ,八小節の「私の樽砧」をつくることを提案します。聴き取ったリズムを基に音楽づくりをすることで,鑑賞と表現とを関連付けることができるのです。


  三つ目は,この時期に学習することの価値です。ちょうど本日は,新潟まつりの真っ最中!!街を歩くと,郷土の音楽があふれています。郷土の音楽が私たちの生活の中で生きていることを知るもう一つの鑑賞の機会,祭りは夏季に多くあります。本題材は,七月に授業をしたので,子どもたちが祭りでまた郷土の音楽と出会い,新たな視点で音楽を感じてくれたらと願っています。音楽科での鑑賞と表現との先に,生活の中の音楽として存在する郷土の音楽を直に体験し,見直すきっかけになると考えています。

 詳しくは,研究計画ならびに学習指導案をご覧ください。

 ご意見・ご感想をお待ちしています。
 

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