個人研究

音楽科: 米山 陽子

音楽科: 米山 陽子

米山 陽子(よねやま ようこ)と申します。
研究教科は音楽科です。

コロナ禍の今,音楽の学習活動は様々な制約を受けています。皆さんは,子供の「歌声」にどのような変化を感じていますか。今だからこそ,「歌うこと」の意味を改めて問い直しながら,コロナ禍でも歌唱の活動をいかに充実させられるのかについて提案します。

歌声を取り戻そう!自分の思いを声にのせて届けよう!

今年度も附属新潟小学校の素敵な子供たちと一緒に勉強していきます。
実践について,多くの皆様から御批正をいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いします。

メール:yoneyama@fusho.ngt.niigata-u.ac.jp

鑑賞と表現の先に見えるもの

2019.08.10

~たたいて つないで たるきぬた~

永島流新潟樽砧から学ぶ

伝統音楽の授業、どうしていますか?

 伝統音楽領域の学習は,音楽を形づくっている要素が掴みづらい,子どもに魅力がうまく伝わらない・・・悩みがたくさん出てきます。

 本題材では,子どもにとってなじみのある郷土の音楽を鑑賞し,樽太鼓による音楽づくりを学習します。郷土の音楽とは,郷土のわらべ歌,獅子舞の音楽,お囃子,盆踊り唄,民謡などを指します。本題材では,新潟総踊りの伴奏楽器としても広く知られている樽砧を鑑賞し,リズムを工夫して音楽づくりをする姿を目指します。


 本題材の価値は,大きく三つあります。
 一つ目は,永島流新潟樽砧伝承会の生演奏を鑑賞することの価値です。題材の始めに生演奏を聴かせることで,演奏者を通した鑑賞活動を設定します。子どもは,演奏者の息づかい,表情,音の響きを様々な感覚を使って鑑賞することにより,郷土の音楽への憧れをもちます。さらに,体験させることで,演奏者のような音色で太鼓を叩くことが難しいことに気付かせ,「もっと太鼓でいい音を出したい」「リズムを覚えて叩きたい」という欲求を高めさせることができます。


  二つ目は,演奏形態が簡素で,工夫次第では太鼓のリズムを生かした音楽づくりが可能なことです。教科書教材にも,鑑賞の後に音楽づくりが設定されていることが多いのですが,鑑賞で学んだことが音楽づくりにうまくつながらないと感じたことはありませんか?樽砧のリズムは,実際には複雑で,すぐに演奏できるようなものではありません。そこで太鼓のリズムに焦点化し,繰り返して演奏されるリズムを問います。樽砧のリズムに慣れたところで,創作リズムと組合せ,八小節の「私の樽砧」をつくることを提案します。聴き取ったリズムを基に音楽づくりをすることで,鑑賞と表現とを関連付けることができるのです。


  三つ目は,この時期に学習することの価値です。ちょうど本日は,新潟まつりの真っ最中!!街を歩くと,郷土の音楽があふれています。郷土の音楽が私たちの生活の中で生きていることを知るもう一つの鑑賞の機会,祭りは夏季に多くあります。本題材は,七月に授業をしたので,子どもたちが祭りでまた郷土の音楽と出会い,新たな視点で音楽を感じてくれたらと願っています。音楽科での鑑賞と表現との先に,生活の中の音楽として存在する郷土の音楽を直に体験し,見直すきっかけになると考えています。

 詳しくは,研究計画ならびに学習指導案をご覧ください。

 ご意見・ご感想をお待ちしています。
 

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